第10話
今日はなかなか疲れた。休憩のたびに女子から話しかけられそれによる男子からの嫉妬の視線。
ほんと疲れた。だがこれからさらに疲れることになる。
放課後、僕は言われたとおり教室でひとがくるのを待っいた。18時過ぎにぞろぞろとうちのクラスの男子たちが入ってきた。すると僕にここに来る様いった男子が
「マジで待ってたのか?真面目だねー。てか俺はお前が前からムカついてたんだわ。」
すごいなーこんなにも悪感情を隠さずにいるのはほんとに凄い。でもなんでそんなに
「僕は君に何かしたのかな?何かしたなら謝るんだけど。」
単純な疑問を口にしたら男は声を荒げて
「はぁ〜?お前が何をしたか〜?だと!小夏のそばにいるのがきにくわねぇ!小夏と兄妹だからって仲良くしてるのが気に食わね!小夏に好かれてるお前が気に食わねーんだよ!」
なんと理不尽な。そんな事を思っていると、ふと、気になったことを聞いてみる
「小夏に好かれてる?っていったよね?小夏は前の僕をいじめてたんじゃなかったのかな?」
僕の疑問にさらに表情を強張らせて
「あーいじめてた。それも俺たちにお願いしてなー!でも理由はお前をいじめて閉じ込めさせて誰も頼ることがなくなれば必ず最後は双子である小夏を頼るから。そしたらお前は小夏だけを見るからってよ。愛されてるな!」
「しかも小夏のやつ、お前をいじめるようにお願いした俺も含むここにいるやつはみんな小夏の事が好きでそれを小夏はわかった上で俺たちにお願いした。最低だろ!」
「だから、小夏のお願いだからって表向きはいじめたが裏では本気でお前を壊していじめぬいた。途中に小夏もやりすぎだとかほざいたが俺達はやめなかった。」
「結果、お前は壊れた。小夏でもお前は直せない程にな!あのときの小夏は傑作だったぜ。」
とがははとまるでフィクションの人みたいな笑い声で今までの事を話した。
「だが、誤算があった。まさかいじめのストレスで記憶喪失になるなんてな。しかも小夏も俺らも許すだもんな。まじ笑えねー!だからもう一度壊れてくんねーかな?俺たちのためによ」
なんだかめちゃくちゃな話になってきたな。一人どうしたものかと考えていたら男の後ろにいたクラスの男子が僕の後ろに回ったり横に行ったりと僕を囲んだ。すると男はいきなり僕に殴りかかってきた。
「………あぶないなー」
僕はいきなりだったが拳を躱し逆に男のみぞおちに一発拳をふるった。すると案外かんたんに膝をついた。
「ぐふっ!!」
なんだ、意外と弱かったのかな?と他の人を見たらみんなまさかやられるとは思わなかったかのように目を見開いてこっちを見た後どうするか迷った挙げ句全員で殴りかかってきた。
あららー僕って意外と強いのか?それとも教室に転がってるクラスメイトが弱すぎたのか?よくわからないがまーこれ以上しても意味はないのでほっといて帰ろう。
後ろから何か声が聞こえたがもうこの人たちが僕に何かすることはないだろう。自分より強い人をいじめないよね?
案外疲れることなく教室を出てしばらく歩き学校の門に差し掛かった所で冬華さんが待っていた。
「すいません!急な用事が入ってしまって!ほんとにごめんなさい。」
どれくらい待たせたのだろう?一応、放課後呼び出された事と遅れるのでもしよければ先に帰ってほしいと伝えたのだが待ってると返信があったのだがもしかしてずっと門で待ってたのだろうか?と思っていたら
「うんう、気にしないで!私は友達とお話しながら待っててさっき門にきたから大丈夫だよ!それより呼び出しは大丈夫だったの?」
どこまでも優しい冬華さん。僕は大丈夫でしたよ。と返してそれから一緒にいろんな話をしながら家に帰った。帰る途中で冬華さんが
「今日、夜秋ちゃんの部屋に行ってもいいかな?もっと二人でいろんなお話したいし」
だめかな?と上目遣いで聞いてくる冬華さん。そんなお願い方をしたら断れる訳がないじゃないか。
僕はコクリと頷き、それをみた冬華さんは笑顔でやった!といって、るんるん気分で一緒に帰った。この人と一緒に居るとなんだか僕も自然と笑顔になり幸せな気持ちになった。
だからだろうか。この時は昨日小夏との約束でもある毎日セックスするという約束をすっかり忘れていた。
数時間後、僕はゆっくりとドロにはまっていく。
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