記憶喪失になった僕は恋に堕ちる

無色透明

第一章 リスタートから堕ちるまで

第1話

突然ですが、僕記憶喪失になったみたいです。


朝目が覚めると見たことのない天井、知らない部屋。てかなんだこの気持ちの悪い部屋は。前髪も長くてよく前が見えない。とりあえず顔を洗おう。そこからだ。


知らない家の階段をおりてから気付いた。

「あ、洗面所どこだろ?」

階段を降りた所で立ち止まりどうしようか悩んでいたら誰が2階から降りてきて


「そこ、邪魔なんだけど。」

いきなり嫌悪感たっぷりに言ってきたのはものすごく綺麗な女の子だった。 だれ?


まー誰であれ同じ家に住んでいる人なのでたぶんてか間違いなく家族なのだろう。それなら

「あのーすいません、洗面所の場所をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

どうも機嫌が悪そうなのでなるべく気に触れないように丁寧に訪ねた。すると綺麗な女の子は目を見開いてから


「はぁ?なにいってんの?マジ訳わかんない。」

と言って通り過ぎた。はぁ〜教えてくれても良かったのに。ま、いいか。たぶん僕とは仲が良くないんだろう。自力で探すか。


そして何個かドアを開けてようやく洗面所についた。鏡に映る僕を見て知らない顔と思うのと同時にこの不潔な感じに吐き気がした。すぐにでも髪をきりにいかなきゃ!それよりもまずは現状を理解するところからだな。


それから顔を洗ってリビングにいく。

ドアを開けたらテーブルには先程の女の子の他にもう一人綺麗な女の子、あととてもシュッとした感じの大人な男性とキッチンから顔を覗かせたこれまた綺麗な大人な女性が。僕がリビングに来るやいなやリビングにいた全員がこちらをみて驚愕とした顔で僕を見た。なんなんだ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る