異世界の魔王の話。
あらすじ
異世界に転移した男は、魔王だ。召喚士たちを歯牙にもかけず、脱走する。
男が、追われている女性を助ける。超常的な力で圧倒した。
地球とは別の、異質な科学が発達した世界。エーッテリ。探究心を刺激された男は、ソレ=ガシと名乗る。女性はミナ。
ソレ=ガシが国同士のいざこざを収める途中で、傭兵のケルオと出会う。一方的に妄信されてしまう。
世界の秘密を紐解く中で、魔族のリヴィトと対峙するソレ=ガシ。ライバル視されたものの、敵意を返さない。
ソレ=ガシとミナとケルオは、世界の秘密を解く旅の途中、東の島国エイレンで、技師のアイカを仲間に加える。
エイレンのさらに東。忘れられた島で、四人はエーッテリの真実を知る。
この世界の人間たちは、自らを人だと思い込んでいるヒューマノイドにすぎなかった。いわゆるロボットだ。
まったく意に介さないソレ=ガシと違い、三人は動揺する。そして、リヴィトが狙ってきた。
心に悪影響を与える弾が放たれた。それを受けるソレ=ガシ。
青年の姿をしているものの、実年齢は3桁をゆうに超える。追放され放浪してきたソレ=ガシの過去が明かされる。
ソレ=ガシの力が暴走し、人の姿を保てなくなる。圧倒的な力でリヴィトを倒すソレ=ガシ。
自らの破滅を望むソレ=ガシに対し、ミナが断った。やさしく包み込む。
初めて自分の居場所を手に入れたソレ=ガシは、それでも、あまり素直になれなかった。そして、旅は続く。