薔薇の下に埋め戻す結句
梔子の残り香と共に
結局、どんなに難しい理屈を並べ立てたところで、おにいちゃんは、ただ死ぬために、満ち足りるために、誰かを愛し、愛されたかったのだ。
なんとも回りくどい。
なんとも回りくどいけれど、そこに
けれど、
本当の結末を知っているのはおにいちゃんだけで、そのおにいちゃんはもういない。
テレビゲームに
誰もおにいちゃんを記憶していない以上、私だけの
おにいちゃんの部屋を探していた時、そのメモは他のメモと違って、
唯一、ほとんどが日本語で書かれていたそのメモは、きっと、おにいちゃんが私に書き
そこに「
だから、たとえ、もうおにいちゃんが満ち足りていたのだとしても。
ぎこちなくも兄としてふるまってくれた、あの化け物の
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