概要
言葉通りの「人でなし」は、それでも人間に憧れた。
主人公・九丹島 ミナトは、図書館の玄関ホールに突っ込んできた車に轢き潰されて、無残にもその命を散らす
だが、彼の命運は尽きなかった
ミナト自身すら知らぬ間に、時間が巻き戻ったのだ
轢死するはずだった彼の運命を変えたのは、たまたま手に取った文庫本に挟まれていた手紙だった
くたじまみなとさんへ
このままでは死にます!
死ぬんです!
としょかんのげんかんに、
車がつっこんだんです!
ミナトに襲い掛かる悪意と、そのたびに彼の手へと運ばれてくる手紙
"一度目の"夏が、終わろうとしていた──
キャラクター紹介(登場順)
九丹島 ミナト(くたじま みなと)
主人公
仲間想いでリーダー気質の少年
〈原則〉により、赤の他人ですら身を挺して助けずにはいられない
永久寺 八尺(とわで
だが、彼の命運は尽きなかった
ミナト自身すら知らぬ間に、時間が巻き戻ったのだ
轢死するはずだった彼の運命を変えたのは、たまたま手に取った文庫本に挟まれていた手紙だった
くたじまみなとさんへ
このままでは死にます!
死ぬんです!
としょかんのげんかんに、
車がつっこんだんです!
ミナトに襲い掛かる悪意と、そのたびに彼の手へと運ばれてくる手紙
"一度目の"夏が、終わろうとしていた──
キャラクター紹介(登場順)
九丹島 ミナト(くたじま みなと)
主人公
仲間想いでリーダー気質の少年
〈原則〉により、赤の他人ですら身を挺して助けずにはいられない
永久寺 八尺(とわで
応援ありがとうございます!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「人でなし」が人間になる物語
うにゅほとの生活でおなじみ、八白さんの書いた傑作。
「原則と制約」という不可解な文言で始まり、終わる、本作品。
もし先に最後の「原則と制約」を読んでも、読者は何も思わないだろう。
だが、すべてを読み切って辿り着けば、意味がわかれば、胸がいっぱいになるはずだ。
「嗚呼、人でなしは人間になれたのだ」と。
既に他の方々がレビューしている通り、本作品の最も印象的な点は、ラスト三分の一のジェットコースターの如き怒涛の展開だ。
すべての謎が解き明かされ、しかしそれだけに留まらず、予測不可能の衝撃的な事実が次々と突き付けられる。
それは、決して、読者を置いてけぼりにするという意味ではない。
そこまで辿…続きを読む - ★★★ Excellent!!!後半の逆転劇に引き込まれる
主人公を含め様々なキャラクターの個性が、それぞれとても魅力的に書き込まれている作品。キャラクター同士の何気ない会話から、切羽詰まった時の会話まで、きちんとキャラクターの個性や性格が生きていることが伝わってきた。
そんなキャラクターたちの魅力に目移りを繰り返す前半から、怒涛の後半に目が離せなくなる。大逆転と、予想の裏切り、予想できない展開、あっという間に読み終えてしまった。久しぶりに後味のいい読後感と、読み終えてしまった喪失感を感じた。正直、記憶を消してもう一度読み直したい作品だった。
あと個人的に、書いてくれるのであれば、それぞれのキャラクターごとにもっと・ぐっと焦点を絞った作品を読んでみた…続きを読む