33Dead『海の上で漂う恐怖』
レリアを含め他の皆は望を探すために船を移動し続ける。
するとアンジェリスが
「そういえばレリア叔父さん? 一つ聞いてもいい?」
「ん? 何? アンジェリスちゃん?」
と聞くと
「その足に着いた水は何?」
「わああああ!! あの子のおしっこだ!!」
「「「「「やっぱり洩らしたのか」」」」」
と呆れたように皆が言った。
そしてアンジェリスは続けて。
「で、も一つ質問なんだけどレベッカさんとどういう関係なの? なにか知り合いみたいだったけど?」
と聞いた。
レベッカは
「えーっと……まあそれはいいじゃ……」
と言い終わる前に
「こいつの元彼だよ」
とアレックスが勝手に言った。
レベッカは
「ちょ!! 何を勝手に言ってるの!!」
アレックスにキレた。
レリアも
「凄く気まずくなるじゃないか!」
と慌てるように言った。
それを聞いて
「お風呂の時に言ってた付き合ってた人の事! この人だったんだ!!」
「へえ! それは気になるな! どこまでいったんだ!」
「面白そう!」
と皆が質問攻めにした。
だがレベッカは
「まあ、取り敢えずそこそこいっただけだからそこまで言わなくても!」
と言い訳をし始めた。
だがアレックスは
「手作りお弁当を作ってたな」
と行った。
アレックスにレベッカは
「ちょ! それは!」
と言い終わる前に和子は
「へえ! レベッカさんどんなもの作るの!」
と楽しそうに質問した。
剣子も
「どんなものを作るんですか!」
と質問。
レベッカは
「まあ、サンドイッチとか?」
と気まずそうに言った。
それを聞いてアンジェリスは
「サンドイッチも立派な料理だよ!!」
とキラキラとした目で言った。
だがその言葉を否定するように。
「いや、作ってたのレリアだぞ」
「「「え……」」」
とアレックスの言葉に皆硬直した。
レベッカは
「ちょ!! それを言わないで!!」
と言った。
レリアも黙っていた。
アレックスは
「料理こいつ昔から苦手だからなあ……レリアは逆に家事が出来たから云わば」
「専業主夫的な物?」
と和子が言った。
アレックスも
「そうだな、それだ、だが研究者なのに料理が苦手って……材料を手順通りに作るだけなのにな! ハハハハ!」
と笑っていると
レベッカは涙目で
「味……音痴なの……だから味があるがちゃんとしてるか分からなくて気が付いたら……」
と言った。
アレックスは
「そうだったそうだった!!」
と笑っているとレリアは
「だっ大丈夫だよ!! 別に料理が出来なくても仕事で問題は起こしてないでしょ! なら君は仕事に集中する方がいいよ!」
と言った。
するとアンジェリスは
「そこまで庇えるのに何で別れたの?」
と聞いた。
するとレベッカは真面目な顔で
「今起こっているパンデミックのせいよ」
と言った。
それを聞いて和子は
「ドっどうして!!」
と聞いた。
レベッカは
「巻き込みたくなかったの……」
と辛そうに言った。
するとレリアは
「僕は気づいていたよ……だからこそ覚悟を決めてここに来た……僕は君の力になりたいしアンジェリスちゃんも助けたいんだ……君が自分で決めたように僕も自分で決めてここに来たんだ……それにレイビン家の事は僕にも関係があるからね」
と言った。
レベッカは
「でもあなたは皆から落ち目だとか言われて差別されてたじゃない!! そんな奴等の責任をあなたが取る必要はないわ!」
と言った。
しかし、レリアは
「確かに僕は皆から家族として見てもらってないけど……僕にとっては確かに家族なんだ……なら僕が止めてあげないと……」
と言った。
アンジェリスは
「ごめんなさい…・・私のお父さんのせいで……」
と申し訳なさそうに言った。
するとレリアは
「アンジェリスちゃん? 子どもである君が申し訳なく思わなくてもいい……これは大人がやらかしたことだ……大人が止めるべきことだ……だから君は安全な場所が見つかったらそこで匿って貰うといいよ……危険に突っ込まなくていい」
と言った。
しかし、アンジェリスは
「じゃあ私は未来大人になる者として今間違いを犯した大人を止めて見せる……大人であるあなたたちを見て私は未来先にもこんなことが起こらない様にするため目の前であなたたちの戦いを見て導けるようにする……だからそんなこと言わないで」
と言った。
それを聞いて和子と剣子は
「そうだね、私も大人になった時にこんなことがも二度と起こらない様に一緒に戦うよ」
「私もだ、頑張ろうなアンジェリスちゃん」
と言った。
それを聞いてアレックスもレベッカもレリアも
「子どもってしっかりしてるね」
「ああ、俺らが助けを求めたこともある」
「この子たちが居なければ私たちも死んでたかもね」
と言った。
そして、そんな話をしている間にも
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ヘリが船に近づいて来ていた。
『ここに降ろせ、そしてこの船にいる人間を全て殺せ!!』
「ゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「グガガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
と2体のクリーチャーが降ろされた。
そして、2体は船の中へと侵入していった。
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