続・覇獣狩りと職人

　覇獣という獣がいる。
　それはこの世界における生態系の頂点である。遠くからも良く見える鮮やかな青の体毛がそのことを示している。その風貌は獅子を思わせる体躯に立派な翼が付いておりあらゆるものを凌ぐ大きさをしている、とされる。実際に覇獣を見かけた者は逃げかえる以外の選択肢がなく、生きている覇獣に遭遇したものはこの世には少ない。
　かつて覇獣を討伐したことのある者はいなかった。しかし、それを成し得た男ゼクスにフロンティアへと連れ去られた職人の少年サイトは、バリスタと呼ばれる大型の弓を改良し、二頭の覇獣の討伐に貢献する。彼がその後、どのように生きていったのか……。


この小説は前作「覇獣狩りと職人」の続編となります。前作を読んでいないと理解しづらい内容があると思います。→　…続きを読む