千夜の晩餐

　王が亡くなり、たった一人残されたお姫様。
　世継ぎを生むために王配を選んでくださいと迫る大臣たちに、女王となった彼女は言った。
「私と一夜を共にしたいなら、まず私の満足する料理を自分で作って持ってくるがいい。
　でも、私を満足させられない食事を持ってきた男は死んでもらうぞ？」
　しかし彼女を満足させる料理を作ることの出来る男は一人もおらず、次々と殺されてゆく求婚者たち。
　王の血筋はこのまま絶えてしまうのではないかと誰もが絶望したその時、日本という誰も聞いたことも無い国から一人の男がやってきた。

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　※)なお、この物語はマルドリュス版の千夜一夜物語を下敷きにし、ヒューマンドラマを主軸とした恋愛系グルメ物です。
　以前、小説家にな…続きを読む