それが最後だと言うなら、私はあなたと

敵国の魔術師によって、侵略されている国レーヴェンス。
戦場にいた父を亡くし、自暴自棄のまま国と一緒に命運を共にするつもりだったリエットは、ある日ひょんなことから手にした本をなにげなく開いた。
中身は魔術師の人生を綴った物語。不思議と中で自分が主人公と一緒に行動している感覚になっていた。
が、知らずに眠ってしまった彼女が起きた時、本の中にいた王子が現れる。
彼は魔女によって本の中に閉じ込められたらしい。
本から出るには、誰かに本を読み切ってもらわなければならない。
そうして王子と戦場へ向かいつつ、本を読むという奇妙なリエットの旅がはじまる。