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- ★★★ Excellent!!!読者(おい!ふふ。ん?おいおい!うんうん。)
主人公の一人称で話が進行しますので、すべてが主人公の主観なわけですね。それで、自分にとって当然のことは思考にものぼってこないし、自分にウソをついていることも考えると、まさに読者の解釈は無限大では?本来、作者様の本来意図する内容はあると思いますが。
この作品を私がくみ取りきれていない部分がまだまだあると思うんですが、本当に「ん?」とひっかかるところ(悪い意味でなく)とか、気になるところが多々でてくるわけですよ。もう先が気になって、どんどん読んでいくわけです。ずるい。
とにかく、主人公がやはり中心なんですよ。日常も他キャラの魅力もすべて、主人公が面白く内心で語ってくれる。だけども、この…続きを読む - ★★★ Excellent!!!脳って揺すられると気持ちいいね
フック
ってあるじゃないですか?
広告用語だったか何かで、「おっ」と思わせるとか、クスっと笑わせるとか、とにかく人の興味を引くようなポイントの事でしたよね?
そのフックがね、飛んでくるんですよ大量にね。
鼻がブッとなったり、喉がクッと鳴ったり、肺がヒュっと鳴ったりするようなフックがね。
それで文章はといえば、左右に大きな横ノリのグルービィなリズムを持っていて、スラスラ読めると言えばそうなんですがそんな一直線な流れでは到底なく、ぎゅいんぎゅいんと大きくスイングするんですね。
それこそ壮大な横8の字を描いて読み手に迫って来るんです。
その壮大な横8の字から左右のフックがこうひっきりなしに…続きを読む - ★★★ Excellent!!!バストサイズよ、大きくあれ
神格を持つ者の荘厳なる話の数々が、私を爆笑させ、ただでさえ調子の悪いお腹に容赦無くダメージを与えてくる。すでに我輩のパンツはドロドロである。
驚くべきことに、みっちり書かれた超速の文章を読み終えるのは一瞬。
恐ろしいスピードで脳内に情景が入ってくる。
さて、タイトルには無いが、これは基本無料のお話だ。
無償のものとは、すなわち愛である。
これは愛の話なのだ。
この小説を読む限り、むしろ出費の方が痛そうで、その点は主人公に同情を禁じ得ないものの、彼は決して見返りを求めることはない。
まさに愛の権化である。
彼はどうも普通の人間らしいのだが、我にしてみれば彼の者は完全にアフロ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!和式神様のハイテンションな日常
あらすじと第1話を読む限り、道端に落ちていた神様(九年振り二回目)を拾って、アパートに住まわせる日常譚、ということらしい。これはいかにも、日本の神様で起こりがちなことだろう。決して、キリスト教圏やイスラム教圏では起こりえない出だしと言える。必ずしも神道に通じる描写ではないものの、古来よりあらゆる外来文化を取り込んで変質していった神道という概念にはかなり親和性があるようにも見受けられ、すなわちサブカル的なモノを吸収した神道にこのような神が出現しても驚かないだけの懐の深さが、我々日本人には備わっていると言うことだ。
話は常にハイテンションで進行する。いや、実際にはハイテンションとは違うノリなのか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!全員、狂人。
(炎上する神社)
(本殿から這い出てくる火傷だらけの男)
(陰のあるイケメン)
このレビューでは、本作「もこ神さまのいるところ」が如何に面白い作品か、不詳筆者がネチネチネチネチ語っていきたいと思います。
あまり褒め殺してもよくないのではないか、とも思うのですが、本作に関しては作者を最大限に調子に乗らせた方がいいものが出てきそうな気がします。
では、「もこ神さまのいるところ」とはどういった作品なのでしょうか?
一言で言えば、「狂人が描いたギャグ作品」です。
いわばアホのドグラ・マグラ。
「もこ神さまのいるところ」では、主人公である桐野くんが、神さまを拾い、そして捨てるところか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ある日地面に女の子が落ちていた
作品の紹介文にあるとおり、ジャンルとしては落ちもの青春コメディを目指して書かれたもの。ちょっと普通と違うのは、いわゆる落ちものが空から降ってくるのに対して、このお話ではすでに女の子は落ちていて、そこら辺に存在している状態からスタートする点です。
読み始めたときは「神様って言ってるからこの女の子は神様なんだろう」と思っていました。しかし、どうもそうではない。たこ焼きで火傷するし、口調は定まらないし、大人にも普通に見えてるっぽいし、つまりこれは中二病の女の子なんだな、とそのように推理させられる。
この自然な思考の誘導。半信半疑の状態から読んだ人間が自らどちらかを選択することで、強固にそれを…続きを読む