バストサイズよ、大きくあれ

 神格を持つ者の荘厳なる話の数々が、私を爆笑させ、ただでさえ調子の悪いお腹に容赦無くダメージを与えてくる。すでに我輩のパンツはドロドロである。
 驚くべきことに、みっちり書かれた超速の文章を読み終えるのは一瞬。
 恐ろしいスピードで脳内に情景が入ってくる。

 さて、タイトルには無いが、これは基本無料のお話だ。
 無償のものとは、すなわち愛である。
 これは愛の話なのだ。
 この小説を読む限り、むしろ出費の方が痛そうで、その点は主人公に同情を禁じ得ないものの、彼は決して見返りを求めることはない。
 まさに愛の権化である。
 彼はどうも普通の人間らしいのだが、我にしてみれば彼の者は完全にアフロディーテとかその眷属である。
 考えてもみて欲しい。幾ら何でも彼の器は広すぎる。
 あんなとんでもない連中に囲まれてもなお、一応、ツッコミ役としての役割は全うし、それだけでなく結局は受け入れている。特に面倒だとかそういう悪態も吐かない(ついたうちに入らない)。
 もし自分があのような現状にあれば、元父親の母を持つような家庭環境も考えて、完全にグレてしまい、今頃は車高の低い車にバカでかいウーファーを積んで無免許でガードレールに突っ込み事故死していただろう。
 拙者の危惧することは、例えば彼が70代のおばあちゃんとお見合いをさせられると、結婚することになってしまうのではないか(しかもそれなりに幸せに暮らすだろう)とか、そういうことだ。
 小生は、常に彼の無事を願わざるを得ない。

 ああ、もこ神さま、彼を見習い、育乳してください。
 真の巨乳はしんたろう、そこにあるのです。

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