ある読者は心に痛みを覚えるかもしれない。しかし、それは間違いだ。
- ★★★ Excellent!!!
あか、しろ、きいろ……綺麗に折りたたまれた紙風船。
それをゆっくり開いて、銀紙に口を付ける。
ふうっと息を吹き込んだら、いい感じに膨らんだ。
冒頭1行までに何が行われたのか、これはすなわちそういうことで、それはつまり読者たる我々こそが山本なのである。
さあ、想像してみよう。お尻の穴に息を吹き込む自分を。
山本(=我々)は空気の量を間違えてしまったために、彼女の菊は破裂した。
しかし悲しむことではないだろう。彼女は万年フローラルな香り漂わせる稀有な体質を手に入れたのだから。