他人

どれだけ中のいい友達とも、結局は他人だったと。思うことがある。例えばそれは、遊びの約束を破られた時だったり。相手にとっては三つある選択肢の一つで、その一つになんとなくで僕を入れてくれただけで、気持ち的には3割程度だったとしても。僕にとっては全てだったりするようなこと。約束したことが破られて、僕はその約束のために他の何かを犠牲にして居たとしても、相手にとってはなんら日常が変わることはなく、ましてや選択肢が二つに狭まって随分と生きやすくなるような、僕だけを損をしているような、僕だけが振り回されたような感覚。僕にもそう言っておいてくれたらよかったのに、僕だけが期待して、浮ついて、ああそうかと、開き直るしか無くなる。期待させてごめんねなんて言われたところで、失ったものがあるのは僕だけだ。たぶんそういうことが往々にしてある。そして僕は、裏切る側も、裏切られる側も経験してある。ほんの思いつきで言った言葉が、相手には100パーセントで届いてしまう可能性があるのに、僕らはなにも考えずにものを話すから。

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