失夢

夢を諦めたことがある。

それは僕の中身を構成している、大きな大きな、一つの出来事だろう。

過去のターニングポイント、と言ってもいいかもしれないけれど、決して過去ではなく、今現在の僕の、大きな波の一つだ。

決定的な失夢。

取り返せない選択。

自分への、見過ごせない、不信感と、

それに伴って得た、人生の決断。

僕自身を前に進ませて、またとどませ、迷わせ、果てしない闇にも、果てしない希望にも見える気がするのだ。

どうにもできない、過去として。

どうにかなり得た過去として。

僕の夢の敗北として。

また、勝者としての僕を作ったのだ


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