距離
計りかねる、君との距離に固執しきれない僕がいる。半ば、いや半ば以上に諦めて冷めた目線で君との関係をぼんやりと、焦点を合わせないように、けれど視界にいれるようにしている。直視してしまえば、僕の思い上がりを思い知らされるのだ。僕の浅はかさと、僕の期待と、浮ついた心が、裏切りを知ってしまっているのだ。裏切りというにも、あまりにも身勝手すぎる心が、傷付くのを恐れてどうにか、なんとか、生きていくための分厚い服を着ているのだ。
はっきりしてくれたらいいのに、嫌いなら嫌いで、好きなら好きで、両極端でなくてもいいから、君とのこれ以上の関係はないと教えてくれたらいいのに。計りかねて、ひどく残酷に思えてしまう。
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