概要
いつの時代でも恋は乙女の一大事🌸百年前の小さな少女の初恋と友情の物語。
第6回角川つばさ文庫小説賞・一次選考通過作品。
物語の舞台は、今から百年ほど前の大正時代。
港町で育った小柄な女の子・朧月夜桜子(おぼろづくよ さくらこ)は、飛び級して一年早く尋常小学校を卒業し、東京の名門女学校に通うことになった。桜子は、昨年の春に出会った許嫁・花守柳一(はなもり りゅういち)の孤独で悲しそうな顔が忘れられず、東京で暮らしているいとこの柳一のそばにいて彼を笑顔にしたいと思い、上京したのだ。
しかし、花守家で生活することになった桜子は、柳一の妹の菜々子(ななこ)に嫌われ、なぜか他人に心を閉ざしている柳一には「ちんちくりん」とバカにされてしまって……。
いつの時代でも、恋は乙女の一大事。
これは、百年前の小さな少女が経験する初恋と仲間たちとの友情の物語。
※
物語の舞台は、今から百年ほど前の大正時代。
港町で育った小柄な女の子・朧月夜桜子(おぼろづくよ さくらこ)は、飛び級して一年早く尋常小学校を卒業し、東京の名門女学校に通うことになった。桜子は、昨年の春に出会った許嫁・花守柳一(はなもり りゅういち)の孤独で悲しそうな顔が忘れられず、東京で暮らしているいとこの柳一のそばにいて彼を笑顔にしたいと思い、上京したのだ。
しかし、花守家で生活することになった桜子は、柳一の妹の菜々子(ななこ)に嫌われ、なぜか他人に心を閉ざしている柳一には「ちんちくりん」とバカにされてしまって……。
いつの時代でも、恋は乙女の一大事。
これは、百年前の小さな少女が経験する初恋と仲間たちとの友情の物語。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!大正ロマン溢れる素敵な世界へどうぞ!
チビッ子でとんでもなくがんばり屋さんのヒロイン桜子が、困難を乗り越えていくのが可愛らしく微笑ましいです。
意地っ張りな許嫁の妹菜々子の心を溶かしてしまう、お日様のような桜子。そんな桜子でも歯が立たないほど心を閉ざしてしまっている許嫁。彼の心を開くことはできるのか? 桜子の頑張りをみてください。
面白おかしいエピソードの笑いがありまくりーの、かと思えばスペイン風邪で家族をなくしていたというシリアスな設定があったりと、起伏に富んだお話で、子どもから大人まで楽しめると思います。
背景になっている大正時代の様子もすごくよくわかって、面白くて勉強になる作品です。 - ★★★ Excellent!!!親子で読める時代小説ってハイカラだろ? 菜々子おおおお!
年の差カップルならぬ、身長差カップル。
長身とおチビさんの凸凹コンビというのは、昔から見栄えがするので数多いですが、本作は単なる見栄えだけでなく、実際の「大正時代の身長データ」から資料を引っ張り出して、人物像の外見に「裏付け」を持たせています。
この一点だけでも、すでに小説の「厚み」が違いますね。
とにかく、舞台背景・人物設定が徹底しています。
時代考証も凄まじいです。大正時代の街並み、世俗、道徳観など、丹念に書き込まれた描写の数々が、作品世界の説得力に花を添えています。
まさに大正時代が花やいで見えるのです。タイトルに偽りなし。
当時あった飛び級制度で東京へ進学、という基本設定からし…続きを読む