ヒロイン桜子の朗らかさに癒される、大正時代が舞台の児童向け少女小説。

大正時代が舞台の児童向け少女小説です。
海外の古典少女小説『赤毛のアン』とおおよそ同時代の日本が舞台で、そうした設定が作中でも巧みに活かされた内容になっています。

メインキャラである桜子と柳一の恋愛物として読むこともできる作品ですが、むしろ基本的には二人の周辺を取り巻く人々と、少しずつ信頼関係を築いていくプロセスの物語だったように思います。
児童小説ということもあり、作中に込められたメッセージは外連味なく前向きで、取り分け桜子の朗らかさに癒されました。

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