概要
作者の名は、曹丕。言わずと知れた奸雄曹操の息子。後漢の献帝に禅譲を迫って魏の初代皇帝となった三国志後半の悪役だ。彼には「オカルト作家」という知られざる一面があった――。
鬼物奇怪の事に心惹かれ、オカルティックな物語を収集するために様々な怪異へと首を突っ込んでいく俺様系貴公子の曹丕。
その助手に(半ば強制的に)任命され、曹丕と行動を共にする巻き込まれ系軍師の司馬懿。
若き日の二人は、幽鬼、もののけ、UMA、超常現象、恐るべき神々……ありとあらゆる古代中国のオカルトに挑んでいく!!
前人未踏のオカルティック三国志、今ここに開幕す!!!
<主要人物>
・曹丕
字は子桓。物語
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!軽快に魅せる三国志の別世界!
曹操の息子で、魏の初代皇帝になった曹丕と、諸葛亮のライバルである司馬懿が、末世に現れる怪奇現象に挑み(?)ます!
とにかく良くキャラが立っていて、テンポよく読ませてくれます。三国志というと、武将たちの戦場での活躍や軍師たちの謀略戦などを想像しがちですが、本作がクローズアップするのは、何と怪奇現象! 全体未聞の切り口で、三国志の世界に切り込んでいます。
コメディタッチで楽しく読ませてくれていますが、正史ベースの設定も丁寧に説明があり、三国志演義では敵方のためにクローズアップされない魏朝陣営の様子が活き活きと描かれているので、登場人物の意外な一面が、どう掘り起こされいくのか、展開と相まって続…続きを読む - ★★★ Excellent!!!イケメン曹丕とツッコミ担当の司馬懿が繰り広げる、オカルト三国志小説!
『三国志』の世界をベースに描かれた歴史キャラクター小説です。
伝奇アクション要素もあるオカルトストーリーで、方向性的には中華ファンタジーが近いかもしれません。
メインキャラクターは、曹操の息子でのちの魏帝である曹丕と、諸葛孔明の好敵手として知られる軍師の司馬懿。
若き日の二人のやり取りは、どことなくホームズとワトソンの関係を連想させるものがあり、微笑ましくコミカルです。
オカルト小説とはいえ史実に基づいた設定は、作者さんが非常に詳しく資料を調べていて、三国志がお好きな方なら楽しくも勉強になるものになっています。
歴史ファン及び伝奇小説ファンの皆様は是非ご一読を! - ★★★ Excellent!!!タイトルは難しそうだけど実は超コミカル!
一章を読み終えました。
三国志らしく?首が飛ぶショッキングなシーンあり、ホラー要素にミステリー要素、さらにイケメン登場からのアクションと、エンタメ要素盛り合わせ……!
構成が上手いしキャラも魅力的だし、とても面白いです。
人の良さそうな司馬懿が可愛いし曹丕もかっこいいし、この二人の掛け合いが軽快で読んでいて楽しいです。
それと小燕ちゃんが可愛くてけなげでほっこりします。
モチーフが三国志ということで難しそうに感じる方もいるかもですが、親しみやすいコメディタッチで書かれているので、予備知識無しでも問題なく読めると思います。
ストーリー中でいろんな解説や小話が入るのですが、それがまた知的好奇…続きを読む