曹操の息子で、魏の初代皇帝になった曹丕と、諸葛亮のライバルである司馬懿が、末世に現れる怪奇現象に挑み(?)ます!
とにかく良くキャラが立っていて、テンポよく読ませてくれます。三国志というと、武将たちの戦場での活躍や軍師たちの謀略戦などを想像しがちですが、本作がクローズアップするのは、何と怪奇現象! 全体未聞の切り口で、三国志の世界に切り込んでいます。
コメディタッチで楽しく読ませてくれていますが、正史ベースの設定も丁寧に説明があり、三国志演義では敵方のためにクローズアップされない魏朝陣営の様子が活き活きと描かれているので、登場人物の意外な一面が、どう掘り起こされいくのか、展開と相まって続きが楽しみです!
『三国志』の世界をベースに描かれた歴史キャラクター小説です。
伝奇アクション要素もあるオカルトストーリーで、方向性的には中華ファンタジーが近いかもしれません。
メインキャラクターは、曹操の息子でのちの魏帝である曹丕と、諸葛孔明の好敵手として知られる軍師の司馬懿。
若き日の二人のやり取りは、どことなくホームズとワトソンの関係を連想させるものがあり、微笑ましくコミカルです。
オカルト小説とはいえ史実に基づいた設定は、作者さんが非常に詳しく資料を調べていて、三国志がお好きな方なら楽しくも勉強になるものになっています。
歴史ファン及び伝奇小説ファンの皆様は是非ご一読を!
一章を読み終えました。
三国志らしく?首が飛ぶショッキングなシーンあり、ホラー要素にミステリー要素、さらにイケメン登場からのアクションと、エンタメ要素盛り合わせ……!
構成が上手いしキャラも魅力的だし、とても面白いです。
人の良さそうな司馬懿が可愛いし曹丕もかっこいいし、この二人の掛け合いが軽快で読んでいて楽しいです。
それと小燕ちゃんが可愛くてけなげでほっこりします。
モチーフが三国志ということで難しそうに感じる方もいるかもですが、親しみやすいコメディタッチで書かれているので、予備知識無しでも問題なく読めると思います。
ストーリー中でいろんな解説や小話が入るのですが、それがまた知的好奇心をそそられる話でしかも要約が上手いのでわかりやすいです。
とても面白かったので引き続き二章も追いかけたいと思います!