ある土産物店には、昼と夜の二つの顔がある。昼は土産物店として、そして夜は死者たちが集まる場所として、営業している。
店主は白髪で紺の着流しの男性。妻を亡くして、一人でこの店を切り盛りしている。そしてこの店にいる黒猫には、ある秘密があった。
あることをきっかけに、この土産物店でアルバイトをしていた主人公の女性は、密かに店主に想いを寄せていた。しかし、突如として亡くなったはずの店主の妻が現れる。しかも記憶を失って。死者をこの世に蘇らせることはできないはず。ならば、この店主の妻は何者なのか。裏で誰かが糸を引いている――?
果たして、主人公と店主の恋の行方は?
突如現れた店主の妻の蘇りトリックとは?
心温まるファンタジーミステリー。
是非、御一読下さい。
倉敷美観地区のお土産店「まほろば堂」を舞台にしたファンタジーな人間ドラマ!
望美さんという「まほろば堂」の店員さんの心情を軸に物語が展開します。
「まほろば堂」の店長である真幌さんに、密かな想いを寄せている望美さんなのですが……。
三部作で、あらゆる作品紹介がネタバレとなってしまう可能性があるので、できれば前作をお読みいただくことをおすすめしますが、シリーズ通してクオリティが高く、ミステリー作家としても名高い作者様による技巧が随所に張り巡らされた、珠玉の作品だと思います!
とにかく、これは読まないともったいないです!