ここは、最期に一つだけ願いが叶う場所。

 ある土産物店には、昼と夜の二つの顔がある。昼は土産物店として、そして夜は死者たちが集まる場所として、営業している。
 店主は白髪で紺の着流しの男性。妻を亡くして、一人でこの店を切り盛りしている。そしてこの店にいる黒猫には、ある秘密があった。
 あることをきっかけに、この土産物店でアルバイトをしていた主人公の女性は、密かに店主に想いを寄せていた。しかし、突如として亡くなったはずの店主の妻が現れる。しかも記憶を失って。死者をこの世に蘇らせることはできないはず。ならば、この店主の妻は何者なのか。裏で誰かが糸を引いている――?

 
 果たして、主人公と店主の恋の行方は?
 突如現れた店主の妻の蘇りトリックとは?

 心温まるファンタジーミステリー。

 是非、御一読下さい。

 

その他のおすすめレビュー

夷也荊さんの他のおすすめレビュー1,201