概要
時の流れと共に移り変る権力構造の深い闇。
その闇に葬られた、其々の覇王の血脈を巡る秘密とは。
覇王の闇にスポットライトを当てた、歴史スペクタクル。
※注意※
手に汗握る合戦や、権謀術数渦巻く知略戦などは殆どありません。
闇の部分に隠れた物語を線で結んでいく展開です。
※縦で読んでもストレスが少ないように調整しました。
※この物語は史実を参考にして創作されたオリジナルフィクションです。
歴史書等でも参考書等でも御座いませんのでご了承下さい。
もう一度、フィクションです!
参考文献
・信長公記
・Wikipedia
・本能寺の変 四百二七年目の真実
他
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!信長、秀吉、家康それぞれの抱える「子」の秘密とは?
歴史上の『覇王』、すなわち天下人。
戦国時代では、信長、秀吉、家康の三人です。
この三人が抱える「秘密」とは何か?
それぞれの「子」にまつわる秘密を縦糸として、大胆に歴史の裏側をえぐっていく傑作です。
信長の子である信忠、信雄、信孝、そして勝長。信忠の出自の秘密が、本能寺で信忠が逃げられなかった理由として語られます。
秀吉の子である鶴松、秀頼。なぜ鶴松は祝福され、秀頼は祝福されなかったのか。にもかかわらず、秀頼が秀吉の実子として滅ぼされた理由は。
家康の子である信康、秀忠。秀忠が生まれた直後に、信康が切腹して果てたのはなぜか。
そしてもう一人、覇王未満の男、明智光秀と、その子、光慶。彼等…続きを読む - ★★★ Excellent!!!未だかつてない角度で描かれる、歴史事件後の数々!
歴史小説や大河ドラマでは語られる事のない角度で、有名な歴史事件後の闇の部分を、主に【女性】というキーワードを主軸にして見事に描いていると思う。
吉乃様の子供達、信康事件、武田の滅亡、本能寺の変、小牧長久手、そして大坂の陣、そして江戸幕府250年礎。
他の歴史小説で山ほど書かれている箇所は見事に端折り、歴史好きには釈迦に説法になりかねない部分を大胆にショートカットしながら、目から鱗の新説をバンバン投げかけてくれます!
妄想が膨らんで寝れなくなります。
お酒飲みながら真田丸1話目から見直したくなりました。
何故なら、本作に登場する徳川家康さんと本多佐渡守さんが、真田丸 に出てくるお二人のマ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!戦国時代ダイジェスト版、人気武将たちの闇を穿ったオリジナルアレンジ
織田信長、徳川家康、明智光秀、豊臣秀吉を軸に、
有名な戦国武将の「闇」に注目したエピソード集。
織田軍の華やかな勝利の陰でに滅んだ家の因縁や、
女系の血筋に目を向けた叙述に、時にゾクリとする。
各エピソードは短く簡潔で、ダイジェスト版といった印象。
もっと突っ込んだ描写や記述がほしい場面もあるが、
呼称等の言葉遣いが徹底しており、雰囲気が抜群にいい。
かなりの量の資料を読み込んだ上での執筆なのだろう。
時系列的に点と点をつないで描かれる戦国時代像は、
薄暗い情念と怨嗟が燃えるようで、静かだが烈しい。
個人的には、武田氏の滅亡と織田家の兄弟の因縁や、
南光坊天海に関する独自解釈が特におもし…続きを読む