3年目:娘、川崎病になる。
娘、川崎病になる。
娘が2歳になった8月のことです。
昨年の旦那君の再入院から丸1年が経ち、病気との付き合い方にもだいぶ慣れてきた頃でした。
前日から娘が高熱を出し、かかりつけの病院で診てもらいました。症状から、夏風邪ではないかとのことで、薬を処方してもらい、その日は帰りました。
翌日の夜に、娘の様子をみると、手のひらの上半分から指先までが、内出血のように赤くなっていたのです。
いつもの発熱とは様子が違うと不安になり、翌日の朝に再び病院へ行きました。
症状から溶連菌の疑いがあったので、検査をしてもらったのですが、結果は陰性。
そのため血液検査をすることになりました。
しばらくして結果を聞くと、炎症を起こしていると数値が高くなる項目で、どうやら基準値よりも高く、白血球の値も高くなっていました。
娘の症状と検査結果を診た医師より、もっと詳しく診てもらう必要があるとの判断で、急遽、市立病院で診察することになりました。かかりつけ医から紹介状をもらい、また電話連絡もして頂けました。
この時に、医師から「入院の指示があったら、それに従って下さいね」と言われ、「何の病気の可能性があるのでしょうか」と尋ねると、川崎病の可能性を示唆されました。
初めて聞く病名でしたので、とても動揺しました。
そのあとすぐに準備をし、たまたま会社を休んで自宅にいた旦那君にも出てきてもらい、市立病院へ。
小児科にて再度検査を行った結果、川崎病と診断され、すぐに入院することに決まりました。
川崎病は、全身の血管が炎症を起こす病気とのことで、高熱や手先が赤くなったのも、それが原因のようです。
川崎病の原因はまだ良く分からないらしく、ただ治療方法は確立されているようでした。
入院の際の説明で、治療方針と使用する薬の説明および同意書へのサインを行いました。入院期間は、2週間くらいとのことでした。
治療では、ガンマグロブリンという血液製剤を、24時間以上かけて点滴投与し、同時に血液を固まりにくくするアスピリンの内服もする……というものでした。
血液製剤による薬害エイズや薬害肝炎などのことも取り沙汰されていましたし、また小さい娘への投与になりましたので、同意書へのサインの際は、正直なところ、不安や緊張を伴いました。
入院した市立病院は完全介護でしたので、面会時間以外は娘に会えませんでした。
病室は4人部屋で、娘と同じくらいかその前後で、病気もみんな違ったようでした。
取りあえず入院に必要なもの(オムツやお尻拭きなどの衛生用品、着替えなど)を慌てて準備し、その日は終わりました。
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