娘、退院後のこと。

川崎病の場合、発症後数年間は、定期検診して再発や合併症がないかどうかを診ていくそうでした。


退院後、まずは翌週に小児心臓外科の外来を受診しました。

心電図や心エコー検査があり、旦那君の方でも馴染み深い検査に、親子揃ってか……としょっぱい思いを噛みしめていたように思います。


その後も約1年間は、定期的に検診がありました。

あと、退院後3か月ほど、アスピリンの服用もし続けました。

娘に処方されたのは透明の粉薬タイプで、最初は水に溶かして飲ませたりしていましたが、最終的には口の中に粉薬を投入し、そのあと水を飲ませる方式になりました。

これが一番、娘が飲みやすかったようでした。



あと、退院後の最初の検査で、本当に、ごく僅かですが弁逆流が見られ、正常の範囲内であろうとの見解でしたが、内心とても動揺しました。

他にも、冠動脈(だったと思う)が、ちょっと大きめらしかったり。

心電図や心音は異常なかったそうなので、冠動脈が川崎病のせいで拡大した、という感じではないそうでした。

ただ、絶対とは言い切れないので、定期検診で様子を見ていきましょうとのことでした。



弁逆流に関しては、エコーの検査機の性能がよくなり過ぎて、全く問題の無い弁逆流まで判るようになったそうです。

この時に娘に見つかった弁逆流も、結果としては問題ないものでしたが、当時は「将来的に、これが悪化する場合もゼロではないので、頭の隅っこに入れとく必要はあるでしょう」と言われました。


また、歯医者での治療の際は、念のために気を付けるようにと指導がありました。

退院後、しばらくしてから歯医者で治療を再開したのですが、そのことを主治医に話したところ、次のように説明がありました。


若干とはいえ、娘に弁逆流があるのは事実。

出血を伴うような治療の場合は、感染症心内膜炎のリスクが、正常な弁を持つ人よりも少なからず上がるので、抗生物質を予め飲むなどして、予防をするように、と。



上記の理由で、書類を一枚貰ったのですが、診断名に『大動脈弁閉鎖不全』と書かれているのを見ると……相当ものがありました。


心臓の音は綺麗でしたし、上記以上の話は、特に何もなかったので、気にしすぎてもいけないなぁと思いました。


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