娘の入院生活02。(当時の日記より転載)
娘は微熱が出たり下がったりしていました。
3日目にもなると、ちょっと元気がなかったです。
主治医の話では、手足の赤みや発疹は引いているので、薬が効いているとは思うのだけれど……との事でした。
明日か明後日かで、再度血液検査を行い、その結果次第でガンマグロブリンを再度点滴治療するかもしれないと説明がありました。
ただの風邪なら良いのだけどと、やはり心配でした。
この日は、私の両親と一緒に面会に行きました。
最初に父が行ったところ、号泣し、ドアの向こうから「おかあさん~!!」という怒りの声が聞こえてきました(苦笑)。慌てて行ったら、泣きながら抱きついてきました。
寂しさのピークみたいで、体調も万全じゃないから、甘えたくてしょうがない様子でした。
前日以上におっぱい魔人に大変身。ひたすらおっぱいにぶら下がっておりました。ネンネおっぱいを要求されたので、寝転がりながらあげていたのですが、気が付いたら親子で寝てしまっていました。(看護師さん、ゴメンナサイ)
面会時間の終わりが近くなると、何となく分かるようで、段々駄々をこねるようになりますした。それでもちゃんと薬は飲むので、その辺は、我が子ながら偉いなぁと感心してしまいました。(改めて考えると、ただの親バカですね)
微熱も続いているので、それも辛いのだと思います。帰るときは号泣&「おかあさん~!!」と……。後ろ髪を引かれる気持ちでした。
4日目は土曜日で、午前中に用事があったので、旦那君が先に面会に行きました。
11時半頃に病院に着いた時には、旦那君の膝の上で涙のピークを過ぎたところでした。
旦那君が現れた時、娘は「おとうさんだ!」と嬉しそうに、にぱぁっ…と笑ったそうです。その後すぐに、私の姿も探していたそうです。
旦那君より先に、義両親も来てくれたのですが、義父は結局、娘に会えずじまいだったそうです。
旦那君と義父が交代しようとしたところ、旦那君から頑として離れず、そして義母に「おかあさんを探してきて~」と……。
お見舞いに来てくれた義両親に申し訳ない気持ちの反面、娘が私や旦那君を必要としてくれているのだなぁと、嬉しくもありました。
娘が入院した夜、想像していたよりかは、精神的に辛くはありませんでした。
旦那君に、
「私って、冷たいのかなぁ……」
と話していたら、旦那君は、
「入院して2~3日過ぎると、結構くるもんだよ」
と言われました。
面会が終わって家に帰り、家でふたりになると、やっぱり何だか足りない感じがするんですよね。
旦那君の入院の時よりも、ずっとその「足りない」感が大きいです。
いつの間にか、3人で居るのが心地良い様になっていたのだなと、今更ながら感じます。
話を戻しまして。
娘の病状ですが、熱もほぼ平熱になり、血液検査の結果も入院時より良くなっているとの事でした。
このまま平熱が続いて血液検査の結果が良好であれば、ガンマグロブリンの追加は行わずに済むとのことでした。
この時期、個人的にすごくドキドキだったことがありました。
少し前から、虫歯になっていた前歯の治療をしていたのですが、川崎病で入院が決まり、治療を一時中断することになりました。
面会の時に、その治療中の前歯が進行してしまっていることに気が付き、正直気が気ではなかったです……(苦笑)
その後2日間は、特に何事もなく過ぎました。
そして7日目に面会に行くと、娘の点滴が取れていました!
行動範囲がちょっと広がったせいか、前日よりも元気になっていて、嬉しかったです
入院当日からこの日まで、よく頑張ったなぁと思います。
点滴の管、手の平から肘くらいまで固定された感じだったのですが、嫌がる様子もせず(点滴のチェック時は多少ぐずりましたが)、「取って」とも言わず。
点滴が取れたお陰で、この日はトイレ以外はずっと一緒でした。
玩具を取るのも、手を洗うのも、おんぶ&抱っこで移動。
きゅ~っと掴まる我が子は、やはり愛しいものです。
ただ、相変わらず37℃弱の微熱は続いていました。ただの風邪ならいいのですが、少しだけ心配でしたね。
私もこの時、少しの微熱と少々の咳と鼻水があり、娘の症状と殆ど同じでして、親子で風邪気味なのかなぁと思っていました。
8日目は、検査していた心電図と心エコーの結果が出ました。
主治医より、現段階での経過が良好のため、3日後に退院する方向で行きましょうと言われました。
川崎病の合併症のひとつで、一番心配だった冠動脈瘤の心配も、取りあえずは大丈夫とのことでした。
徐々に元気も増してきた様子で、この日はお風呂にも入ったそうです。
プレイルームも解禁となり、早速一緒に遊んできました。
トコトコ走ったり、ジャンプしたり、久しぶりのお尻ダンスも披露してくれました(笑)
元気が出てきた分、看護師さんに対しての我が侭も増えてきたようでした(苦笑)。
看護師さんに対して「イヤっ」「嫌いっ」「あっち行って」と言いながらも、抱っこはしてくれなきゃ駄目らしく、看護師さんたちには頭の下がる思いでした。
入院から10日目は、待ちに待った退院の日でした!
最初は2週間程度とのことでしたが、思いのほか順調だったようで、少し早く退院することができました。早期発見だったのが幸いしたのかなと思いました。
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