経緯12:旦那君、転職する。

旦那君が転職したのは、植込みから10年が経った頃でした。

その数年前から、障がい者雇用枠での転職を模索していて、いくつかの転職支援サイトに登録して、担当の方と連絡をしていたようです。


転職には、支援サイトをフル活用していたようでした。

障がい者雇用専門の転職サイトがあることも、この時初めて知りました。


転職前に働いていた会社でも、旦那君が内部障がい者になった時点で、障がい者雇用枠に社内で組み込まれていたそうです。

近年では障がい者雇用対策として、企業側に社員のうち2.0%は障がい者を雇用するよう義務化されているようです。また企業側にも雇用することで調整金や施設設備費等の助成があり、転職サイトや制度を上手に利用することも大事なんだなぁと感じました。


転職活動の詳しい詳細は、旦那君からはまったく情報が流れてきませんでした(苦笑)

ただ、転職に向けて本格的に動き始めてからは、「○月○日にちょっと面談してくる」とか「□日に面接あるから遅くなる」とか事前に言われるようになりました。

旦那君も頑張ってるな、上手くことが運ぶといいな。でもお給料面どうなるかな、ちょっと心配もあるなーとか、色々と思っていました。


自分が仕事としてできること/できないことを、担当の方とすり合わせをし、また自分の病気のことや大事な大事な収入面での希望もだし、最終的には収入はそれまでの会社より少々アップする感じで、転職が決まったようでした。

正社員ではなく契約社員という形でしたが、賞与もありましたし、何かやらかさない限り(笑)は定年65歳まで契約更新されるとのことで、その辺りでも安心しました。

転職先は大手企業のグループ会社だったので、雇用支援サイトを上手に利用するのも、大切なのかもしれないなぁと思いました。


転職が確定してから、それまで勤めていた会社にも連絡し、退職が決まりました。

勤続10年以上でしたので、ささやかながら退職金も出ました。

2回目のICDの植え替え以降は、某大学で常駐のサーバー管理業務をしていたのですが、退職の際に、そちらの職場の方から寄せ書き色紙(しかも似顔絵付きで超似てました!)もいただき、コツコツと頑張ってたんだなぁと嫁としてちょっと誇らしい気持ちになりました。



転職してから丸2年(2016年時点で)が経ちましたが、残業も休日出勤も夜間業務も普通にありますし、定期検診の日は普通に休みを申請し了承されています。

障がい者雇用枠での採用なので、3~4ヶ月に1回、産業医との面談があるそうです。(つい最近教えてもらいました)

通勤時間は長くなってしまいましたが、満員電車に揉まれながら、今日も家族のために頑張って働いてくれています。

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