民俗公園
彩虹眷村を後にして、無料シャトルバスで高鐵台中駅から終点の台中公園まで戻ってきた。
バスを降りたら娘のぢぞ吉が「ママ!あの看板見て!」と。それは台中公園の傍にあった和食料理屋さんで、店名らしく「桜」と大きく書かれたその脇に、「炭火焼きやら・和食やら」と……。
いや……いや、間違った日本語ではないけれど、日本で店の看板にこれを掲げたいですと言ったら、先生には「いけません」と止められると思うよ……?外国の日本語看板は本当に面白いな……。
その後バスを乗り換えて民俗公園へ。バスの運転手さんに「民俗公園行く?(到 民俗公園 嗎?)」って筆談で訊いておいたので、バス停に着いたら運転手さんが「ここだよ~」と教えてくれた。私はどこの国でも大概これでバスに不自由をしたことがない(笑)
民俗公園というのは、清末に建てられた四合院という中国の伝統的な建物を移築し、その建物だけでなく家具なども展示して、当時の生活文化を学習するために作られたテーマパークだそうだ。
四合院を博物館にしたエリアが民俗館(有料)、お土産やレストラン、職人さんの実演販売などをしているエリアが民芸館(無料)、蘇州の庭園を模した景観庭園(無料)の3部からなっている。
方月門というまん丸い門から入るとすぐ、景観庭園が広がっていた。そこを抜けると手前が民芸館だ。
職人さんの実演販売とか、大道芸とかが見られるという話だっただけれど、そういう人達は見あたらず……。平日だったからかな……?
子供の伝統的なオモチャを売っているおみやげ屋さんでで、息子は竹とんぼ(10元・約30円)を、娘は扇子(30元・約90円)を購入して、その日からうちのホテルは竹とんぼの嵐……orz
おみやげ屋さんの店先で竹とんぼを飛ばしていたら、通りかかった人が「博物館に行くと良いよ」と身振りで勧めてきた。なんだろう。特別展でもやっているのかな?せっかく勧めてくれたんだから行ってみようかと博物館に行くと、台湾建国100年の記念行事で、今年の5月いっぱいまで、無料で入れるらしい。ラッキー!
民俗館はそのまんま昔の四合院だった。真ん中に院子(中庭)を配して、そこを囲うように口の字型に家が建っている。奥が正房(居間や応接間)で、その両脇に耳房(主人の寝室や私室など)があり、残りの3方が廂房(主人以外の人の部屋)だ。
さっそく耳房の主人の寝室を見に行く。……思っていたよりも狭い。
北京故宮の皇帝の寝室もすごい狭かったしな。なんでこんなに狭いんだろう……。なんか、皇帝とか貴族の寝室なんて、映画やドラマで見るとすごい広いのに!それとも広いのは後宮であって、皇帝や主人自体の寝室は狭いのかな。あんまり自室では寝ないとか……?
四合院の地下は、台湾の先住民族や本省人が大陸から台湾にやって来た当時の生活や文化についての人形による展示や、文物の展示がしてあった。
三国志オタクのワタクシは、「三国時代の上流階級の奥様はどんな生活をしてたんだろう」と調べたことがあるのだけれど、「子育て以外で一番大事なのは、何と言っても機織りです」という結果が出たので、織機に異様に興奮してしまい、ワクワクして写真撮りまくる💦
他にも、古いお祭りの衣装とか、お菓子の型とか、とにかく可愛い!!色々と見応えのある展示が多くて、とっても面白かった~!
ただし、古代の生活を展示した人形は、子供達的には少々怖かった模様(笑)
すっかり満足して民俗公園を後にして、喉が乾いたので近所のお茶屋さんでお茶を飲んでいたら、すぐ傍の中学校から放課後の子供達が集団で出てきて、街の清掃を始めた。
先生が引率してるわけでもないのに、みんな真面目に掃除しているのを見て、パパ吉と2人で「台湾人のホスピタリティは、こういうふうに培われていくんだね」と感心してしまったよ。
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