1日目:いざ台湾へ!

羽田空港

 さぁ、楽しい台湾へ出発、という直前にアクシデントが。

 

 前日にいきなり息子のたぬ吉に、原因不明のじんましんが出たのだ。娘のぢぞ吉はアレルギー持ちだが、たぬ吉はアレルギーはないはずなのに。

 じんましんは必ずしもアレルギーが原因ではないが、何が原因が分からないまま日本を離れるのはかなり不安だ。それでなくても旅行前にはいつも不安になるというのに、今回はかなりドキドキしたまま空港に向かうことになった。


 


 羽田空港から出発なので、実家の母が車で空港まで送ってくれることになった。車に乗る前に、車酔いを防ぐため、子供達に軽く朝ご飯を食べさせてから、ぢぞ吉に「魔法の薬」を飲ませておく。

 魔法の薬は効き出すまでに30分ほどかかるので、車が出発した当初は「おなかが痛いかも」と言っていたのだが(いつもここから始まって、トイレから出られなくなる→身体を起こしていられなくなる→リバースというコースに突入するのだ💦)、薬が効いてきたのか段々元気になって、空港に着いた頃にはもうメチャクチャ元気になっていた。空港で青い顔をしていないぢぞ吉を見るのは久しぶりだ。心配していた息子のじんましんは落ち着いていて、痒がる様子もない。良かった。上向きになってきたぞ!



 ちょうど羽田の国際線ターミナルビルのオープンは2010年の10月だ。まだオープンしてたった1年半。もちろん私たちが新しいターミナルビルに行くのは初めてで、大喜びで見学をした。

 時間はたっぷりある。ぢぞ吉がやっぱり具合が悪くなるかもしれないことを考えて、10:30チェックイン開始のところ、10:00には空港に到着するように家を出ていたのだ。元気全開の子供達をここから2時間半空港で連れ回さなければならないのは、結構な苦行だ。


 空港について、まずチェックインカウンターの場所をチェックすると、チェックインの機械を発見した。これを使えば2時間以上前でもチェックインできるので、さっそくチェックイン。

 チェックインが済んで暫くしたら、荷物も預けられる時間になった。すぐに荷物を預けて身軽になり、そのまま4階のレストラン街へ移動する。レストラン街は江戸の町っぽい造りになっていて面白いと聞いていたので、みんなで記念写真の嵐だ。


 さらに1フロア上、5階はおみやげ屋さんフロアなのだが、ここが面白い!


 何故か実験キット屋さんがあって、子供達が大喜びで実験キットの見本にくいついて離れない。と思ったら、おもちゃ屋さんの中にラジコンのレース会場が作ってある!これはたぬ吉が激しくやりたがったけど、やり始めると2時間じゃ終わらないんじゃないのか!?と思い、「見~る~だ~け~!!」と言いまくって引き剥がす。

 いや、これだけ色々あると、チェックインした後の2時間を潰しやすくて良いな!こういう子供が食いつくおみやげ屋さん、本当に親にはありがたい!



 後ろ髪を引かれる子供達のお尻を叩いて、出発の1時間前に出国ゲートをくぐる。中のフードコートでお茶などしつつ、ゆっくり時間を待って飛行機に乗り込んだ。


 もしぢぞ吉の具合が悪くなってもすぐ対応できるように、ぢぞ吉はママ吉とお隣の席に。息子のたぬ吉はパパ吉の隣にセッティングする。

 子供達のリュックの中には暇潰しの携帯ゲームやもしもの時の着替えが入っているので、上の荷物入れに入れず、足許に置いておく。子供のリュックは小さいので、ちゃんと足下に収まるので大丈夫だ。


 飛行機の上では、いつもならすぐにぐったりするぢぞ吉が大喜びでテレビを見ていて、「ご飯も美味しい!テレビも面白い!今までの飛行機と違って楽しい!」と大はしゃぎだ。私の心配の半分……いや、4分の1くらいは消えて無くなった。こんなに飛行機が楽なんて……魔法の薬ありがとう!!!



 飛行機は2時間30分ほどで台湾へ到着。現地の気温は26℃らしい。さぁ、扉の向こうはもう台湾だ!

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