台北のタクシーと電車のチケット

 松山空港に着いて入国審査・税関を通ったら、まずはお金の換金だ。

 台湾のレートは空港が1番良いそうなので、ここで予算の半分を換金することにした。この後は銀行での換金よりもキャッシングの方がレートが良いというので、足りなくなったらコンビニのATMでキャッシングしようという算段だが、一応現金(日本円)も残しておこう。何かあったら怖いもんね💦

 まぁ、ぶっちゃけ、この半分のお金だけでほぼ2週間何とかなってしまったのだが。


 その後、ダンナは自分のアイフォンが台湾で使えるように、空港内にある携帯屋さんに直行した。定額SIMを購入し、これでダンナのアイフォンは台湾で心強いナビになったり、電話になったりする予定。私は当時まだガラケーだったので、海外定額パケットの設定だけでOKだ。本当に便利になったよね~。外国なのに、別行動して携帯で集合とか出来るし。アイフォンあるから地図と睨みあわなくてもナビや現在地検索できるから、本当にラクチンになったと頷きあったりした。



 空港を出たら、ホテルまではタクることにした。

 台湾はタクシーが安く、台北市内なら大概初乗り料金で行かれるのだ。空港からホテルまでは15分、120元(約360円)で行かれた。安いし近いし、ありがたすぎる……。


 宿に荷物を突っ込んだら、MRT(捷線・市内だと地下鉄・郊外に出るとモノレールみたいな感じになる、台北の足)で台北駅へすぐに移動した。明日のお昼頃に高鐵(高速鉄道=新幹線)で高雄に移動するので、切符を買いに行くのだ。ネットで買い方を色々見たのだが、窓口でも自販機でも簡単に買える、というので、直接窓口へ。

 台北の駅を降りたらやたらと「MRT○○線はこっち」「台鐵(台湾鉄道=在来線)はこっち」「高鐵はこっち」と看板が出てるので、指示に従えばすぐに高鐵の駅に着ける。みんな地下街で繋がってるから簡単だ。地図も必要ない。


 高鐵の售票処(切符売り場)はすぐに見つかった。が、ものすごい行列だ。20分くらいは並ぶようだ。

 すぐ脇に自販機があって、そっちはがら空きだったのだけど、時刻表も分からないし、何より子供料金がどうなってるのか分からないので、20分並んでも窓口が良いだろうと列の後ろに並んでみる。子供達は行列をキョロキョロ見回し、2人でふざけ合っている。普段ケンカも多い姉弟だが、こういうときは仲が良い。


 ちなみに、MRTの子供料金は、年齢ではなく身長制限だった。115cm以下の子は無料、それ以上の子は有料で、子供料金はない。改札の脇に115cmの物差しのついた看板が置いてあり、そこでチェックして料金を払うか払わずに済むか決めるようになっていた。

 うちのぢぞ吉はもう115cmを超えていたが、たぬ吉は115cm未満なので、電車賃は無料だ。これは助かる。

 

 さて。高鐵はどうだろう。


 窓口のお姉さんとは筆談でやりとりすることにする。英語が通じるのかもしれないが、私も英語はそれほど得意ではないし、多分筆談の方が早いだろう。実は私は友人が作ってくれた「筆談のもと」を持っていて、これで中国大陸を延べ3ヶ月以上回っているのだ。

 「これだけあれば、どこにでも行けるよ!」という友人お墨付きの「筆談の素」は、20年も前に作ってもらった上に北京語で書かれているのだが、未だに私の旅のお供だ。



 窓口の順番が来たら、さっそくメモ帳を開く。「筆談のもと」はとても簡単な言葉で書いてあるので、難しいことは何もない。


「明天 我要去 左營(明日左營に行かなくちゃいけないの)」

「對號座(指定席)」

「11:00~13:00」

 これだけ書いてお姉さんに見せると、お姉さんは頷いてくれた。


 その後子供の顔を2人ともお姉さんに見せて、「小人費」と書き足す。お姉さんは私のメモ帳を受け取り、そこに「6才~12才」と書き足してくれた。そこでぢぞ吉の頭を押して「8」と、たぬ吉の頭を押して「5」と示したら、お姉さんが「2大人 1小孩」と書いて「OK?」と訊いてくれたので、「OK!」と。


 ……後で知ったのだが、日本と台湾では指で示す数字の作り方が全く違ったのだ……。多分、お姉さんは私の指文字ではなく、子供の顔で「1人だけ子供料金だろ」と察してくれたのに違いない……。

 今にして思えば、普通に英語で「eight & five years old」で通じたろうに……と、なんだか恥ずかしい思いがするのだが、そこはほら、言葉で恥ずかしい思いをするのも旅の醍醐味ですよ💦💦


 それはさておき、大人料金が2人分、子供料金が1人分と分かったら、すぐにお姉さんはモニターに10:00から14:00くらいまでの電車の時刻とナンバーの出ている表をだ~っと出してくれた。その中から希望の電車を探して、メモ帳に「159(電車ナンバー) 13:30」と書いたら、すぐにチケットが発券された。


 電車の本数は1時間に4本くらいあるようだった。その中に、各駅停車と急行がある筈なのだけど、どれが各停でどれが急行か分からないから、もうそこは気にしないで時間だけで選んでみた💦


 支払いはカードOK。土日は高鐵の切符はすぐに無くなっちゃうと聞いていたので少し不安だったが、本数も多かったし、午後移動にしたせいか、すぐに買うことが出来た。良かった~。

 それにしても、昔中国大陸を旅行したときは、時刻表から電車ナンバーを拾って先に書いておかないと、席があるかどうかもチェックしてくれなかったんだよね……💦いや、ほんと台湾は便利だと実感した次第だ。

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