高雄で最初の夕ご飯

 ひとしきり怪しい魚に大受けした後、そろそろ夕飯を食べようと、あちこちを覗いて歩く。

 街を見回すと、日本のデパートがあるような街だからなのか、マクドナルドやモスバーガー、パスタ屋さんや日本食屋さんなどがたくさんある。大戸屋まであって、本当にどこに来たのやら……orz


「ママ!パスタ食べたい!」

「え~!?もっと台湾っぽい物が食べたいよ~!パスタとか和食とかは、地元飯に飽きてからで良いよ~!!」

 子供達は日本にいるときから、「何が食べたい?」と訊けば50%以上の確率で麺類しか言わないのだ。こいつらの言うことを聞いていると、せっかく台湾に来たのにパスタとうどんと日式ラーメン(日本風のラーメン)しか食べれないだろう……。



 と思って歩いていたら、屋台の並んだ通りを発見。そのまま屋台脇にテーブルを出しているところもあったのだが、よその屋台で買ったものを他の屋台で食べれるのかどうか分からず……。そこで唐揚げ屋さんの屋台で唐揚げと揚げパン、揚げ芋を購入して、ホテルに戻ってから食べることにした。


 屋台のおじさんが熱々を揚げてくれている間、屋台の脇で遊んでいる、おじさん達の子供と遊んでみる。聞けばこの子は5歳で、たぬ吉と同い年だ。


「年いくつ?」

 そう言いながら指で数を示していったら、ここで初めて私達は、台湾と日本では数を示すやり方が違うことに気づいた。

「ん?もう1回やって!?」

「1《イー》、2《アー》、3《サン》、4《スー》、5《ウー》……」

 何遍やっても覚えられない。

 私達はトンチンカンな指遣いをするたびに男の子は大喜び。皆で記念写真を撮ったりして、楽しく唐揚げが揚がるのを待った。

 

 揚げ上がった唐揚げを持って、男の子にバイバイして屋台を離れた。途中でコンビニに寄り、お茶やジュースを購入。


 ホテルに戻って唐揚げを開ける。揚げたてホクホクだ。

 ここの揚げ芋、ジャガイモかと思ったらサツマイモで、最初私達は「おぉ!?」「甘い!あまいよ!?」とえらく驚いたのだが、馴れてみるとデザートのような感じで美味しかった 。

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