高雄市内へGO!
高雄の街は、台北の街よりは少しだけこじんまりとしている。大きなビルもたくさんあるけど、ちょっと歩くとすぐにコチャコチャの街になって、コンパクトで動きやすい。
台湾にいたときには、正直、都会すぎてあまり外国に来た感じがしなかったのだけれど、高雄の排気ガスの匂いとか、オレンジ色の街灯とか、ありえない停め方の車とかを見ると「外国に来たなぁ」「嬉しいなぁ」と、段々テンションが上がってきた。
ホテルに着いたらもううっすら暗くなっていた。
荷物を置いたらすぐに街中へ出ようと思っていたのだが、何故か無線LANの設定が出来ず、日本語が出来るフロントのお兄さんが、メンテのお兄さんを連れて部屋にやってきて、1時間くらいいじっていく……。
色々海外には来ているのだが、日本語ができてありがたいと、今日こそ思った日はなかった。やっぱりトラブルに見舞われると、言葉の大切さをしみじみと思い知るね。
それにしても。パパ吉とフロントのお兄ちゃんは日本語で話し、それをメンテのお兄さんにフロントのお兄ちゃんが通訳してくれているのを、私達はベッドの上でぼ~っと聞いていたのだが。……なんだか日本語の話も日本語に聞こえないよ……?何言ってるんだ……?くそ、専門用語めぇ……。
そんなこんなで1時間くらい時間を食ったので、もう夕飯の時間だ。とりあえず、何も下調べせずに街中へ移動する。
高雄に来て1番面白いと思ったのは、車の停め方と信号機だ。
まず車。これはビルの造り方にも関係してくる。
ビルの1階を削って歩道を造っている……と言えば良いのか、2階から上が軒を造るように、歩道の上にせり出していると言えば良いのか。その1階の歩道部分に、みんな車を突っ込むようにして停めているのだ。
歩いているとこの車をよけながら歩かないといけなくて、なんでこんな事してるんだろうと不思議に思う。ひょっとしたら、ビルのオーナーの車だろうか。それとも、スペースが空いているとみんなガンガン停めてしまうのだろうか。う~ん、謎だ。
そして家族皆で盛り上がったのが、台湾の信号。
信号の上に「後何秒で信号が赤に変わるか」数字で表示され、その下に、人が歩いているアニメで「今歩いて良いですよ」と表示してくれる。もちろん、歩くアニメは緑色だ。
だが我々の心を射抜いたのは、この子がただ歩いていたからではない。この子、途中までは歩いてるのに、残り時間が少なくなってくると急に走り出すのだ!
か……可愛すぎる!!
これ良いなぁ。「急いで渡らなきゃ!」って気になるぞ!?
日本にもこの信号、欲しいなぁ……♥
などときゃっきゃきゃっきゃ歩いていた私達の目に、とんでもない物が飛び込んできた。
私たちのホテルのある駅は「三多商圏」という駅で、SOGOなど、日系デパートのある、東京で言えば銀座のような街。その「三多商圏」駅の前に、なんかすごく不思議な物体があるんですけど!!
さ、魚!?魚が立ったり泳いだりベンチに座ったりしてるんだけど!極彩色の、リアルすぎるわけでなく、かといってデフォルメされすぎているわけでもない、妙に不気味可愛い魚が!!しかもたくさん!!!な、なんじゃこりゃ!!面白すぎるだろうが……!!
この魚たちが、多分目抜き通りだろうデパートの前にダ~~ンと飾られているという、このセンス……。う~ん、嫌いじゃない!嫌いじゃないよ、高雄!!!
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