3日目:高雄観光・1日目
孔子廟
今日は高雄の観光名所がたくさん集まっている、
蓮池潭は
蓮池潭の中でも観光名所として有名なのは、孔子廟から龍虎塔までの約2kmの道のりだ。私たちは、単に「駅から近いから、タクシー料金が安いだろう」という理由で、孔子廟からスタートすることにした。
タクシーの運ちゃんが降ろしてくれた孔子廟は、やたら広くて、門をくぐってもいくつかの建物が並んでいて、どこが廟なのかよく分からない……。最初、正面に見える門から入ったら、子供がお習字の練習をしたり、大人が何やらカルチャースクールっぽいことをしていて、ちっとも廟らしくなく、私達はすっかり自信をなくしてしまう。
お習字の先生に「孔子廟 在 哪儿?(孔子廟はどこですか?)」と筆談で訊いたら、脇から別の先生が「ここが孔子廟だよ」と答え、お習字の先生が「え!?ここが孔子廟なの?」とびっくりしていたのが印象的……。
結局、その辺一帯が孔子廟のくくりなんだけど、本物の廟は脇にある門を通って行くらしい。最初に入ってきた門は脇門だったのかな?
孔子廟はとにかく広いけど、人はあまりいなかった。廟好きの台湾にしてはガランとしているし、廟の中にも像はなく、お位牌だけ置いてある。孔子廟というのは台湾ではこういうものなのか……?
子供達には「師曰く、って、論語の絵本があったでしょう?あの「師」が孔子で、ここはその孔子を祀ってるんだよ。学問の神様みたいなもんだから、お詣りしときなさい」と、言っておく。
入り口に無料で書ける「祈福カード」があったので、せっかくだからみんなで書くことにした。日本の絵馬みたいな感じ?
孔子といえば儒教だから、学問の神様っつうよりは道徳の神様みたいなもんだよな、と思い、「子供達が正しい行いの出来る賢い子供に育ちますように」と書く。
でもやっぱり当時の学問って言ったら儒教だから、学問の神様で良いんだよな、と思って、「私の英語と独語が上達しますように」とも書いておく。
……その辺の専門的な突っこみはなしの方向で、と神様にお願いしながら、書き上がったカードを祈福カードを掛ける場所に一緒に掛けてみた。
他の人が書いた「祈福カード」には、やっぱり「○○大学に合格できますように」とか、「英語が上手になりますように」とか、「中国検定1級に合格しますように」とか、その手のお願い事が多かった。やっぱり学問の神様で良いんだな……。
お参りを済ませてさぁ、蓮池潭探索に行こう!と思ったら、なんと大変なことに気がついた。
水だ。
水を忘れてきたのだ……。
今日は昨日と違ってとても暑く、「水どこかで売ってない?」とキョロキョロするのだが、どこにもその手の物が売ってなく……。廟の前って、普通は門前町が出来ていて、店が多いのが普通じゃないのか?
取りあえず、蓮池潭散策の前に、水を探しに行くことにした……。
水を探して外に出ると、ダンナがぼそりと。
「駅から来る途中で見えた、人のたくさん詣でてた廟みたいのがあったけど、あれが本当の孔子廟なんじゃないの?門前市みたいの出来てたし、あそこに水売ってない?」
え~!?いや、さすがに今行った場所が孔子廟なのは間違いないと思うんだけど……でもまぁ、門前市みたいのがあったと言うのなら、行ってみる価値はある。
その市場はなるほど孔子廟と通りを挟んだ向かいにあり、通りからまず市場が、その向こうに廟の山門が見えて、確かに門前市のように見える。
市場の中に入ると、そこは門前市というより、普通の生活市場のように見えた。
その市場の奥にある廟は、孔子廟ではなくて仙樹三山宮。元々この生活市場は、仙樹三山宮の門前市だった物が、どんどん生活市場になっていったらしい。
ここで水を……と思ったんだけど、何故か発見できず……。いや、本当に服とか肉とか野菜とかばっかり売ってて、水がないのよ……。怪しい色水のようなのがビニール袋に入って売られていたけど、アレを飲む勇気は我々にはなく……結局水を買わずにその市場を後にした。
市場を出ると、市場のすぐ脇に児童公園を発見。公園があれば、もちろんうちの子供達が遊ばないはずがない。色々な遊具もあるし、日曜日ということもあって、地元のお父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃん達が子供達を放牧している。よし、うちらもしばし放牧。
台湾は、こういう児童公園が至る所にあるので、子供達は大喜びだ。
ここで10分ほど子供を遊ばせてから、喉が渇いたので蓮池潭の方に行ってみた。しかし、果物はたくさん売ってるのに水は売ってないのはなんでだ!?
そういえば昔、まだ中国大陸にペットボトル入りのお茶、という物がなかった時代に、中国在住の友達が道ばたで売っている蜜柑をたくさん買って、「ジュース代わりにこの蜜柑を食べながら歩けば良いんだよ」と言っていたのを思い出す。
そうだ。その手があった。
さっそく串を刺されたパイナップルを購入し、水代わりにみんなで食べながら移動することにした。
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