關帝廟
台北の天行宮でも書いたけれど、私は三国志オタクなので関帝廟が大好物。日本で買った旅行雑誌にはあまり記載がなかった高雄關帝廟だが、三国志オタクは關帝廟と聞いたらやっぱり行きたいのだ。
ひょっとして時間が出来たら行かれるかもしれないと、朝、ホテルのフロントに場所を訊いてみたら、フロントのお兄さんが關帝廟に電話をしてくれて、詳しい場所を聞いてくれた。お兄さんに感謝!
その時の電話では「五塊厝駅の6番出口から歩いて1分で、降りたらすぐ見えるよ」とのことだったのだが。
……何も見えない……。
側を歩いている人に「關帝廟 在 哪儿?(關帝廟はどこですか?)」と筆談で訊いたら、その人は私達を途中まで連れて行ってくれたのだけれど、1分じゃねぇだろ!!メッチャ遠かったし……!!
いや!でもその時案内してくれた道の途中に、スタンドのジュース屋さんがたくさん並んでいる通りがあったのだ!!もう、關帝廟の場所より、ジュース屋さんの場所が分かった方がありがたくて!(←おい💦)
そのおばさんが「ここを曲がったらすぐよ」と言って立ち去るなり、私達はジュース屋さんに駆け戻った。私、パパ吉、たぬ吉は日式(日本風)のスタンドカフェでアイスミルクティー(アールグレイ)、アイスラテ、アイスココアを頼み、娘のぢぞ吉は2つ隣の生ジュース屋さんのスタンドでメロンミルクジュースを頼み、久しぶりに座ってゆっくりとお茶を堪能しました。
いや、スタンドショップの筈なんだけど、道路に椅子が並んでいて、どこで買ってもその椅子に座って飲んで良いらしいのだ。いや、生き返る~~~!!!
そこから道を尋ね尋ねしながらようやく辿り着いた關帝廟。実は比較的新しい(と言っても戦前戦後ぐらいの)建物が多い台湾にあって、最も古い歴史を持つお寺がこの高雄關帝廟なのだ。一応、来歴は700年以上の歴史を持っているとか。
……ふふふ。改装中ではないな?足場の姿は見えないぞ?よしよし。もう、三鳳宮のダメージから抜けきれないので、改装中だったらどうしようかと……。
門をくぐったら、「神馬・赤兎像」が。
すごくカッコイイ!!
赤兎馬は、呂布という鬼神のように強い武将の馬だったのを、呂布が死んだ後に、関羽を自分の陣営に欲しかった魏の英雄・曹操が関羽に贈った、とされいる。
「1日に能く千里を走る」と言われる名馬で、「人中の呂布、馬中の赤兎(武将の中の武将と言ったら呂布で、名馬の中の名馬と言ったら赤兎馬だ)」と言われるほど、天下に名の知られた馬だ。
呂布の騎乗としてももちろん有名だが、関羽の騎乗としても有名で、関羽の像の脇にはよく赤兎馬の像がある。
しかし、その赤兎馬の手綱を引いている人が誰なのかイマイチ分からない……。関羽や息子の関平ではなさそうだし、太刀持ちの周倉でもなさそうだ。……誰だろう……。三国志ファンとしては、ひどく気になる……。
關帝廟は2階建ての廟で、1階は財神廟になっていた。
商売の神様の關聖帝君と、お金の神様財神は、よく近いとこに祀られてるような気がする。でも決して同じとこには祀られてないんのが不思議だ。
まぁ、両方とも商売繁盛、お金ざくざくだから、近所にいた方が都合が良いのかもしれないが、しかし 關帝様も財神様も、2人とも髭が長くて似たような格好をしているから、一瞬「あれ?關帝?財神?どっち?」と分からなくなる……。まぁ、財神はたいてい手にお金を持っているか「財」の字の書かれた書か襷みたいのを掛けているから分かりやすいのだけど(あ、お金は昔の、金色をした楕円形の帽子みたいなお金のこともあるから、そこだけ間違えないように注意!)
そして建物の外に出て、外階段で2階に上がってみましたら。
やっぱり改装中じゃないか~~~!!!
なんじゃこの足場!!しかも竹のふっとい足場が組まれているよ!?
何の呪いなの!?ねぇ、これは何の呪いなの!?
うわ~~ん!!高雄關帝廟の關聖帝君像って言ったら、高さが5.5mもあって、台湾中で一番大きな關聖帝君像であるのはもちろん、中国大陸と合わせても、ベスト3に入るほどの大きくて立派な關聖帝君像として有名なのに~~~!!!
もちろんお隣に立っている太刀持ちの周倉、息子の関平も足場の向こうにうっすらとしか見えないし……orz
しかもこの足場が組まれてるのが、ここだけなの……。裏の方の、違う神様達が祀られてたり、仏様が祀られてるところは全然足場なんて組んでないの……。
……いつも関羽相手に「超萌!」とか言ってるから、罰が当たったのかしら……orz
まぁ、息子のたぬ吉は關帝廟の裏にいた金魚に大喜びし、娘のぢぞ吉は財神廟の入り口にいた金箔を貼ってあげる牛の像や、金の枝の作り物(お金のなる木?)に大喜びしてたから良いんだけどさ……。
いやでも……。
いやでも、マジでママだけすごいダメージでかい……。でかい神像を「強そうでカッコイイ!」と言うたぬ吉が見たら喜ぶだろうなと思っていたのに……。実際強いんだし。周倉隣で青龍偃月刀持ってるし。絶対たぬ吉の好きな像なんだけどな……。つうか、ママが見たかったんじゃ~~~(TωT)
諦め切れないので、足場の間から3人の像を写真に納めたのだが……。青銅に色を塗ってるらしいけど、足場の間からこっそり見ても、すごい良い出来の像なのが分かるよ……。やっぱり粘土の塑像とは違うわ~。すごく繊細で、お顔も綺麗。
は~。しっかりじっくり見たかった……orz
帰りながら、「他にも關帝廟行きたい人もいるかもしれなし!地図書いておかなくちゃ!」と、メモった地図を、日本に帰った後にいじましくHPに載せてみたりして、私のがっかり具合が分かるという物だ……(つд`)(←「そんな物好きいないいない」とかいう切ない突っこみはなしの方向で!)
ええと。1番行きやすい行き方としては、五塊厝駅の6番出口を出たらそのまま中正路を下っていって、正言路まで来たら左に曲がって、2つ目の道を右に曲がって行く行き方だと思われ。
でもちょっと遠回りをして、お茶屋さんたくさん通りでお茶してから行くのもお勧めだ。
ちなみに、この日は15000歩以上歩き、もうヘトヘト。本当は帰り道の「美麗島」駅にある六合観光夜市でご飯を食べようと思っていたのだが、「もう外はいやだ……」ということになり、途中のコンビニでカップ麺を購入してホテルに戻ることに……orz
台湾初のカップ麺。中国大陸では散々お世話になったなぁ……。台湾のカップ麺はどうだろうか。
麺は最初から伸びてる感じだった……。でも具がくさんで、味はちょっと辛目だけど美味しかったです!
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