北極玄天廟

 せっかくぢぞ吉と2人での自由時間をゲットしたので、ホテルの傍にある廟も見に行こうか、と、もう少し寄り道をすることにした。


 初日、駅からホテルに向かうときに見つけたのだけれど、大きなビルの間に挟まれるようにして、ビルのファサードだけ木造で飾り付けられた廟を見つけていたのだ。

 近くまで行ってみると、「北極玄天廟」と書いてある。やはり北極玄天は人気の神様のようだ。


 来歴が分からなかったのだが、1階からお詣りすると、1階には中壇元帥=哪吒太子が祀られていた。

 おぉ!この様なところで!ちょとテンションを上げてお参りを仕様とすると、哪吒太子の上に不似合いな桃のネオンサインが見える……。えっと……。廟にくっついてるには、ちょっとポップすぎないか……?なんか、有り難みが減る気がするんだけど……。

 その後、順繰りに2階、3階とお参りする。蓮池潭にもいた北極玄天上帝は2階に祀られていて、3階は観世音菩薩が祀られていた。


 で、その3階のベランダに。

 どう見ても三国志の関羽(=關帝聖君なわけですが)のエピソードが彫られておりますよ!


 例えば関羽の腕に矢が刺さって、骨を削ってやじりを取り出すための手術をする時に「麻酔は要らん。碁を打っているから、その間にちゃっちゃとやってくれ」ってシーンが彫られていたり。


 諸葛亮(孔明)の弟の諸葛恪が「申し訳ありません、兄は今昼寝中で……」とか言ってて、その脇で「じゃあ孔明先生がお目覚めになるまで、ここで待たせていただきます」とか言ってる劉備が、その隣りに「なんでそんな奴にへりくだらないといけないんだ!」って怒ってる関羽と、1番端っこで「もうこんなとこ、火つけてやろうぜ!」って暴れそうな張飛がいる、三顧の礼のシーンが彫られていたり。

 ……張飛、可愛いなぁ……。 いかにも暴れそうな張飛の姿があまりにも可愛いよ……♥


 思わぬ所で哪吒太子と関羽達三国志の英雄に出会えて、すごいご満悦なママなのでありました♥♥

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