精明一街

 孔子廟からは結局、タクって戻ってきた。私らがウロウロしていると、優しい台湾の方達が必死に道を教えてくれようとするので、取り敢えずまずホテルに戻ろう!ということになったのだ。

 午前中にホテルに行ったときはまだチェックインの時間より早かったので、荷物だけ預けてあった。そこでまずチェックインして荷物を受け取ってから、外に夕飯を食べにいくことにした。


 パパ吉に「屋台とおしゃれなとこ、どっちが良い?」と訊いたら「おしゃれなとこ」と言ったので、ガイドブックに載っていた「台中のシャンゼリゼ通り」に行くことにする。ここはホテルのバス停から1駅なので、歩いてでも行かれるのだ。


 「台中のシャンゼリゼ通り」は本名を「精明一街」というらしい。バス停から「精明一街」に行くまでには、「精明二街」とか「精明三街」を通っていくので、どこが目当ての「精明一街」がイマイチ分かりづらい……。またまたパパ吉のiPhoneちゃんにナビってもらいながら、なんとか賑やかなショッピング街の中を歩いていく。


 やっと到着した精明一街は、思っていたよりこじんまりとしていた。

 雑誌には「100mくらいのおしゃれな通り」と書いてあったけど、実際には入り口間際の30mくらいがイルミネーションで飾られ、オープンカフェなどになっているのだが、あとはちょっと淋しい感じだ……。

 その精明一街の入り口付近にあったお茶屋さんは、見た目もおしゃれでメニューもおいしそう。通りにテーブルや椅子も出していて、オープンカフェもやっている。

 お店の中に入って注文しようとしたら、日本語のメニューも用意してあった。そんなに日本人が来るのかな?と思ったけど、日本人の客は私らだけで、お店の中には地元のおじさんおばさんが、表のオープンカフェには学生さんっぽい人達が席を占めて賑わっていた。今春休みみたいだし、やっぱりこういうオープンカフェは若い人が来るよね。


 元々がお茶屋さんなので、お茶はとにかくおいしい!私は「貴妃茶」という、ライチの枝で燻製した紅茶のアイスミルクティーをいただいた。いやいや、なにこれ。めっちゃ旨い!!


 お食事も白いプレートに載って見た目もこじゃれているし、何よりおいしい!パパ吉はカレー定食(と言っても、なんか、いかにもカフェ飯的な、オシャレカレーですよ!)を、私たちは点心やお肉のプレートを単品で注文。いやいや、日本でもこんなオシャレなお店には、滅多に来ないので、子供達も大喜びだよ!


 ちなみに、おトイレはこのお茶屋さんの中のトイレを借りられるので、子連れでも安心だ。


 ……しかし、この手のお茶屋さんというのは高いのだ……。全部で850元(2550円)も食べてしまった……orz 

 いやいや、日本円で聞くと「カフェならそんなもんじゃない?」って思うかもしれないけど!普段ご飯は4人で400元の生活してるから倍以上よ?旗津区の海鮮屋さんだって、「すごい贅沢した!」と言いつつ780元だったことを考えると、ものすごい贅沢よ!?


 いや、美味しかったから良いんだけど。せっかく旅行に来たんだから、たまには美味しい物食べて贅沢もしなくちゃね!

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