台中
高雄から台中・鍋紀行!?
今日は10:30の
高鐵の左營駅は、空港かと思うほど立派だ。天井が高く、壁面は金属の細い柱とガラスでできていてかっこいい。
電車の中で食べるおやつや飲み物を求めて左營駅の中のセブンイレブンに入ると、ここでもおでんを売っていた。何故か、南国の台湾では、たいていのコンビニでおでんを売っている。日本のコンビニと同じように、鍋を仕切った中に、大根とか薩摩揚げとかこんにゃくとかが並べられている。まごう事なきあの「おでん」だ。
おでんの上に、「関東煮」「日式章魚焼」と書いてあった。「日式章魚焼」は「日本風魚の天ぷら(薩摩揚げ)」だろうが、この「関東煮」はなんだろう。他のコンビニでも、おでんのとこには必ず「関東煮」と書いてあったから、多分台湾ではおでんのことを「関東煮」と呼ぶのだろう。
……でも、なんで関東?関東って、日本の関東地方で良いのかな……。いや、だったらなおさら、なんで関東?、おでんって関東の物だっけ……?関西にもおでんってあるよね……?どうして関東煮!?
……謎は尽きないと思いながら、それでもさすがにこの温度ではおでんに手を出す気にはならない……。いや、でもどこのコンビニにもあるってことは、きっと台湾の人達はみんな、この気温の中でもおでんを食べるんだよね……?うぅむ、もう少し涼しい季節になったらぜひチャレンジしたい……。
まぁそんなこんなで台中に移動。
今まで高鐵の駅と市内はとても近かったので、なんの疑いもなくタクシーに乗ったら、台中は駅と市内が離れていた。台中にはMRTもないらしいし。「ちょっとタク代痛いなぁ」と思いながら、乗ってしまった物は仕方ないと、そのままホテルに向かった。
まだチェックインの時間には早かったので、ホテルに荷物を預けてから、おなかが減ったね、と町中をブラブラする。
どこかに安くて台湾っぽくて美味しいお店がないかしら、とウロウロしていたら、「三媽臭臭鍋」というお店屋さんを発見。美味しそうなお鍋の写真がたくさん貼ってある。しかもメニューに、鍋ごとに入っている材料が全て書いてあるのだ。
「良いね」
「この中から鶏蛋(卵)だけ抜いてもらえるか聞いてみようよ」
さっきまで「暑いからおでんは食べたくない」と言っていたのもなんのその、すっかり心は美味しそうな鍋に奪われていた。
だが、ふっと店名が気になった。
あれ?「臭臭」?
そう。このお店は臭豆腐のお鍋屋さんなのだ。六合観光夜市のところで、「臭豆腐の匂いがすると、ダンナは避けて通る」と書いていたのに、臭豆腐鍋のお店は平気なの!?と思うなかれ。
実はこのお店、臭豆腐鍋のお店のくせに、臭豆腐の匂いがしないのだ。
それでも、臭豆腐を口に入れる勇気がなくて、結局臭豆腐の入っていない鍋を3つ選び、その中から更に、1つの鍋を指さして「不要鶏蛋」と書いてみた。多分これを読んでいる中国語が堪能な方は「そんな適当なことを書いて!」と思われるだろうが、何となくでも通じれば良いのだ!
お店の人は私達が「卵抜いてくれ」と言っているとすぐに理解してくれたらしい。
「スペシャルメニュー!OK!」と言ってすぐ作ってくれた。うわ~!助かった~!!
運ばれてきた鍋は、直径20cm程の小さな中華鍋のような鉄鍋に、野菜やお肉、魚介が色々乗っていて、それを固形燃料で温めながら食べる、というスタイル。
薄味で、すごく美味しい!もっと辛いのを想像していたのだが、味は調味料で自分で調えるようになっていたので、子供連れでも安心だ。
お鍋の他に、ジュースとアイスが飲み放題・食べ放題で、子供達はもう大喜び!大人にしてみるとご飯がやや少ないのが玉に瑕か。
「そういえば、友達が台湾にはなんで太ってる人がいないんだろうって言ってたけど、このご飯の量だったら太らないね」
「これだったら、鍋4つ注文しても良かったかも」
などと言いながら食べていると、お店の人が「うちのフェイスブックに載せたいから、写真撮って良い?」と言って、カメラを持ってきた。うわ、そういうサービスなのか!?
お支払いの時にアドレスを聞き、ホテルに戻ってから見てみたら、「可愛らしい日本のお子さんが来ましたよ!」とうちら家族が紹介されていた。うわ、なんだか恥ずかしいけど嬉しいね。思いがけない思い出を台湾に残して参りましたよ。
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