「それっ!」


 かわいらしい声が言った。


「魔法をかけたわ。さあ、目をあけて。これで私以外の妖精の姿も見えるはずよ」


 僕はゆっくりと目をあけた。


「……ほ、本当だ!」


「驚いた?」


「ああ……」


 僕は衝撃の事実に震えた。


「まさか、この部屋に百人もいたなんて……」

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