ラスイチ

 ……馬鹿な。やつはもうエネルギーをほぼ使い果たし、動けなかったはず……。

 だが、どういうことだ?

 またしてもバーニングレッドの姿となり、私の前に現れたではないか!


「貴様! あと一度でも変身すれば、力を使いきって命を落とすはずだったではないか! なぜまだ動いている?」


「ふっ、自分でも驚いてるよ」


 バーニングレッドは不敵に笑った。

 まさか……。いや、そんなはずは……。


「貴様……。貴様がまさか、ブラックパンフォス様の恐れていた、伝説の戦士だとでも?」


 バーニングレッドは首を振った。


「いいや、そうじゃない」


「では、いったいなんだ!」


 やつは堂々と答えた。


「試しに無理して変身してみたら、意外と大丈夫だったのさ!」

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