友の裏切り

 放課後の教室で、俺は驚くべき事実を知ることになった。


「……それじゃあ、俺の妹を殺した組織を影で操っていたのは、お前だったのか!」


 やつはうなずいた。


「ああ、僕さ。黙っていて悪かったね。驚いたかい?」

「くそっ!」


 俺は何に怒りをぶつけていいかわからずに、机を殴りつけた。


「こんな下衆野郎が同じ教室にいて、ずっと……、ずっと俺の親友のフリをしてたなんてよ! ちくしょう! 冗談じゃねえよ! 俺たち親友じゃなかったのかよ! なあ!」


 するとやつは怪訝な顔をした。


「いや、2回くらいしか話したことないから『親友』はちょっと……」

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