男子と再会
うう〜。遅刻っ、遅刻っ!
まったくもう、さっきの失礼男子のせいで転校初日から遅刻じゃないっ!
あいつめ、もし今度あったらただじゃおかないんだから!
私は乱暴に教室のドアをあけた。
「遅刻してすみません! 私、今日から転校し……ああっ!」
私は生徒の中に見覚えのあるやつを見つけた。
「あっ、あんたは! さっき私にぶつかってきた失礼男子っ!」
「よお」
さらに私は見つけた。
「ああっ! 横のあんたは電車で隣にいた失礼男子っ!」
「おはよう」
「ああーっ! 後ろには昨日コンビニにいた失礼男子店員っ!」
「どうも」
「ええーっ!? 待って待ってー! さらにその周囲には先週、川沿いの土手ですれ違った失礼男子柔道部っ!」
『押忍っ!』
「わー、嘘でしょーっ!? 担任の先生は2年前に家族旅行で行った函館のホテルにいた失礼ドアボーイ!?」
「転職しました」
「いったいどうなってるのよ〜!」
戸惑っていると、私以外の生徒は声を揃えて言った。
「ようこそ!!! 私立失礼男子学園へ!!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます