順序

 家族の仇である組織の男を死闘の末に倒した俺の耳に、陰気な笑い声が聞こえた。


「くくく」


「お前は!」


 たしか、コイツは組織の参謀だ。


「くくく。聞いて驚け。貴様が倒したその男は四天王の一人にすぎん」


「なに!?」


 俺の復讐は、まだ終わらないのか。


「くくく。そやつは四天王の中でも……最強の男!」


「最強?」


 ということは。


「くくく。そうだ! つまり貴様はもう我々全員に勝ったも同然だ! まいりました!」

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