縦読み

 僕たちは古代文明の謎について日夜研究をしている。

 文献を睨んでいた博士は僕に叫んだ。


「わかったわ! 謎が解けたわ!」


「本当ですか?」


「助手君、この段落の一文字目を全部つなげてみて?」


 僕は言われた通りにつなげて読んだ。


「す、ヒ、ろ、具、ぽ、鬼……すヒろ具ぽ鬼……これが?」


 すると博士は自信満々に言った。


「すヒろ具ぽ鬼……その名を持つ者が、古代文明復活の鍵を握っているのよ!」


 いねえよそんやなつ。

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