現実の重さ

「お目覚めかニャ?」


 ベッドから起きた俺に声がかかる。

 そばには猫耳の少女がいた。


「……何があったんだ?」


「驚くのも無理はないニャ。キミは別世界からワープしてきたのニャ!」


 猫耳の少女は、はちきれんばかりの笑顔でそう言った。


 俺は思った。


 ここが本当に異世界で、

 この少女がコスプレした父さんでなかったのならどんなに良かっただろうと。

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