説得力

 突然ドアを突き破って、男が僕の部屋に飛び込んできた。

 彼は羽織り袴姿で、刀を携えている。


「驚かせてすまぬ」


 険しい顔つきの男は、僕を見ると重々しい口調で言った。


「お初にお目にかかる。拙者は、貴公の生きる現代より300年先の未来より参った者である」


「……」


 僕は正直な感想を言った。


「侍なら過去から来い」

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ひとくちラノベ(長め) 関根パン @sekinepan

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