ユト (低浮上)

ひゅうどろろ。 生ぬるい風が吹き抜ける江戸の町の一角。そこで毎夜、蝋燭を共に語り合う幽霊侍・若林琥太郎と櫟屋の看板娘・お藤──二人は密やかに和やかに話に花を咲かせる。怪談話、恋の…

　作家を目指す26歳の女性、田原智子は、小説投稿サイトに作品を投稿しながらも、落選を怖れて新人賞への応募はできずにいた。そんな中、憧れの作家である上村春子のインタビュー動画の存在…

　編集者の松下史恵は、入社９年目にして初めて小説の新人賞の選考委員を担当することになった。彼女は「原田素子」という作家の作品を気に入り、彼女の作品を選考に通過させようと奮闘するの…

　25歳のOLである幡野葵は、作家志望の友人、智子が作品を投稿するサイトを見ることをささやかな楽しみとしていた。智子の作品は十分面白いと思えるものだったが、閲覧数が伸びないことを…

　２５歳の会社員、田原智子は、作家になるという幼少期からの願いを叶えるために新人賞に応募する。しかし結果はあえなく落選。失意に沈む智子は、大好きだったはずの執筆から遠ざかっていく…

商店街に見なれない本屋さんを見つけた、その本屋さんは魔本を売る本屋さんだった。

友人からの「最近どう？」に、返せる言葉がない。 仕事のことは言えないこともあるし、仕方ない。 そこまで考えて、はたと気づく。 仕事以外、何をして生きているのだったか、思い出せない…

読書や出来事、日常に溢れる樹木や草花、鳥など自然界からの気づきやメッセージから発する考察事項、社会や歴史について思うことなど、日々、立ち止まって考えたことを覚書の延長としてできる…

虹には本物も偽物もなく、ただ光の屈折の度合が違うだけ……。夏の終わりにそれを教えてくれたのは隣の席に座っていた同級生。自分と違い、平穏で理想的な青春をおくっている模範生だった……。

クリーニング屋の受付店員として１５年。 クレーム対応に追われ、繁忙期に死にかけ、 お客様の言葉に泣かされ……。 喜怒哀楽を味わえるこの職場。 やっぱりクリーニング店って面白…

お母さんに言われた一言で、私、推しのスマホに転生しました！！私、スマホだけど恋してます 主人公・白洲真帆　いじめにあった時に聞こえてきた歌声に恋して、アイドルグループのマサに恋し…

犯人を目撃した４人の人物。しかし、犯人が着ていた服の色が何故か全員バラバラで･･････。 嘘の証言をしている犯人が分かりますか？ 本格風ショートミステリーをご堪能あれ。

不定期更新。 独断と偏見で書くことがあります。鵜呑みにはしないでください。 いつまで続くか分かりませんが、なるべく数をこなしたいので、挨拶や敬語などは雑にいきます。 また、独自…

これはむかしむかしの物語。 鬼の頭領である桃姫は日々＂狩り＂をしながら平和に島を治めていた。ある日のこと、幾許かの人間が島に攻め入って来たとの知らせがあり、桃姫の夢と城が崩れ始め…

ベビーフェイスの愛くるしい顔立ちで人気のご当地アイドル、響竜夢（ひびきリューム）。 彼がクラスメートから持てはやされているのを、虎飼息吹（とらかいイブキ）は複雑な顔で見ていた。 …

これは、とある中学校での一コマ。 相頭兄弟がテレパシーでトランプのマークと数字を言い当てるという。もしそれを妨害できたら商品として給食のプリンがもらえる。 音賀那糸は音で妨害を試…

ロイ子が突然、僕の前から姿を消した。 ここに来れば必ず会えると信じて、岩本マナトは学校の屋上に行く。 そこにロイ子はいるのか？ 誰にも言えない恋。 寄生虫シリーズで５分で読…

都会に憧れを抱く僕、明智翔太は祖母の駄菓子屋の店番をする退屈な日々を過ごしていた。 そんな僕の前に東京から転校してきた少女、夢森純恋が現れる。 当たり付きの飴玉を一つだけ買った夢…

　小学五年生の吸血鬼が恋をして、蚊をライバルにするまでの話。

ある日の放課後、クラスメイトの堀辺くんはとても奇妙な行動を取ったらしい―― なんと大雨が降る中で、パンダの被り物をして校庭を全力疾走したというのだ！　 成海（私）は、意味不明な…

いつものように帰宅し、夫の帰りを待たずに薬を飲んで就寝した私は、気がついたら死んでいた…… 死因はストーブの消し忘れによる火事。周りは不幸な事故だと決めつける。しかし私はストーブ…

ファンタジーが大好きな中学生の女の子。 彼女の好きな人は、本の世界の王子様。

大人っぽくてなんでもできる姉。姉の浴衣を着れば、私はどんなふうに見えるのだろう。姉のようになれるのだろうか──

同僚が辞めるという話を聞いた。しばらく会ってなかったが、彼とは囲碁で繋がっていた。

「おばあちゃんの目、青くてすてきねぇ」と娘は言う。朝の女児向けアニメに出てくる青い少女が大好きな娘の、心からの賛辞だった。けれど、美に執着する義母にその言葉はあまり褒められたもの…

この世に、幽霊なんて存在しない。 保健室登校の高校生・光璃（ひかり）は、ある日、屋上へ続く階段でユウと名乗る少年と出会う。 これは、二人だけが知る歪で純粋な恋の物語。

『小説家になろう』や『カクヨム』でランキング上位の常連になった。 書籍化とコミカライズが決まった。 そんな作家さん達の次の夢は、 おそらくアニメ化ではないでしょうか？ しか…

横峯嶋と縦馬志麻は友人同士。ある日、志麻がある噂を聞いてきた。なんでも、北山で願いが叶うとか叶わないとか、変な噂話があるのだと。 「探検しようと思うんだよね。一緒行かない？」 こ…

　婚約者に捨てられ、魔女と謗られた令嬢リタ・ティエラ・ラジアータの回帰から始まるやり直しの物語。……のはずが……？ 「こんな展開聞いてませんわ！」 ---------------…

月子は転校初日、イカサマで不良達を負かしてしまう。主人公の鋼は月子と意気投合。彼女の転校の目的を聞かされる。 「私、この学校に死体を探しに来たの」 　こうして、鋼と月子の捜査…

　親父が死んだ。有名人でも、企業の重役でもない、タダの田舎の、お調子者のくそオヤジ。ただ、親父には、家族でさえも知らなかった、「自分の幸せを切り売りする能力」があったのだ―― …

そう、一目惚れだった。物語序盤に出てくる平和な村にいる『ＮＰＣ』は、ある日訪れた『主人公』に恋をしたのだ。名前も知らない、旅の目的も、どんな立場の人かも、何が好きかも知らない。自…

個人的には、星をつけるだけではもったいないのです。 一言レビューだけでも、「新着おすすめレビュー」にあがります。 そのおすすめレビューがその物語を読むきっかけにつながるかもしれま…

カップ麺をこよなく愛する名探偵──人呼んでインスタント探偵・即席軽太郎！ 難攻不落の事件に、今日も助手のリン子と挑みます。 さあて、今回の謎は……！？

「トリックというものは、単純なほど成功するものです ――逆にね」 きたる四月一日のエイプリルフール。 午前０時丁度にお家の秘宝を頂戴すべく参上する。 怪盗から届いた犯行予告状…

あいつが好きかと問われれば、もちろん好きだ。 あいつにもし恋人ができたとしたら、きっと気が気でないだろう。 しかしその感情は、恋と呼ぶには熟成されすぎていて、愛と呼ぶには軽薄す…

高校を卒業した伏見信弥(ふしみしんや)と長岡美渚(ながおかみなぎ)は最後の放課後を、海が見渡せる飲食店で共にしていた。 そして二人は、夕日が沈み行く海へ向かう——満ち引きする波…

　わたしは酸化している。 　自分が酸化しているだなんて、恥ずかしくて誰にも言えなかった。 　家族も、友達の誰だって酸化していない。担任の教師だって、部活動のコーチだって酸化してい…

中学校の卒業式。私、鳥栖彩乃は担任の玉木先生に恋をしていた。 早咲きの桜が繋ぐ二人の絆。彼は言った。これは、世界で一番簡単な魔法だと――

高校生のときは、小説家になりたいと思っていた。大学生のときも、大学院生のときも。夢を追うには経験と先立つものが必要で、今までの学びを活かせるところに就職した。 これは、ひょんなこ…

　毎年、クリスマスが、近づくと失恋をする私。 　失恋するたび、お世話になる小さな街の失恋診療所。 　先生の新しい治療方法。 　ダイエットマシンによる　私の『もうすぐクリスマス失恋…

放課後、いつも勉強を教えてくれる中村くんに恋心を抱く主人公。どうしてもこの恋を叶えたい主人公は、「消しゴムのおまじない」に頼ります。果たして、おまじないをかけた恋の行方は――。 …

１０歳の僕がスクールカウンセラーを想い、行動する話です。

　僕は「カクヨムで五千万字を読む！」を目標にして読んでいます。結構いろいろ読ませてもらったのですが、もったいないって思うときがあります。内容自体は普通におもしろいのに、読みにくい…

駆け出しのネット小説家、守田雄一郎は、親友で自称「探偵」の高水寺秋比古（あきひこ）のもとに一枚の紙を見せる。その紙に書かれた応募要項から生み出された謎に「迷探偵」高水寺秋比古が挑…

僕はある日、たまたま立ち寄った図書館で、一冊の日記を見つけた。 ちょっとしたいたずら心で書き込みをすると、持ち主から返事が。 その子は、日記の中で『ひなの』と名乗った。 そうして…

松前日々輝(まつまえひびき)と雪城在処(すすきありか)は家が向かい同士の幼馴染だが、お互いに小学校高学年になったあたりから、あまり話さなくなった。たまに話をしても噛み合わない歯車…

会いたくて涙が出るほどの、恋をしていた。 「久しぶり」 クリスマスが過ぎ、新しい年の始まりが差し迫った年末。 ずっと避けていた故郷を、久々に訪れたその時。 イルミネ…

ポストに入っていたある招待状。 差出人を見た瞬間に蘇る記憶。 純粋で不純で、眩しく暗かった青い日々。 すべてはあの春の日から始まった。