ミステリーと言われて思い浮かべるのは、ホームズ役、いわゆる名探偵と、その助手を務めるワトソン役だ。その二人が事件現場を捜査し、見つけた手掛かりをもとに推理を働かせる。最後は真犯人と対峙した推理ショーからのピンチ。 本作は一万字にも満たないが、その流れがぎゅっと詰め込まれている。一方で、一部の捜査シーンが省かれているという罠も。その捜査シーンこそが肝なのだ。 短いながらも、ミステリーの良さがたっぷりな本作をぜひ読んでみて欲しい。
ミステリー作品には鉄板が存在する。鉄板を使いどう調理するか、何を扱うかが短編において楽しみと着目した点である。出会い、人物の登場、事の発生、解決、クライマックス、どんでん返し、良く詰まっていてそれでいて軽快。すんなりと入って来て気持ちが良かった。
読み終えた後、きっと興奮止まないことでしょう。最初から、すでに惹きこまれました。心はもう物語の中へ。この短い文字数で起きたとは思えない程の充実した内容も、ラストはもう華麗なる決め技も隠されていて、心躍ること間違いなしです。
物語序盤からとんでもない事を口にする転校生。「魚が釣れたよ」不敵にその言葉を口にする少年。そして、その学校には謎が残されていた。少年達は学校の謎に挑むため調査を始める。遂には少年達は予想もしなかった真実に辿り着く・・・。学校を舞台にしたミステリーをよくコノ長さにまとめただけでなく他のシリーズ作を読む毎に味が深まる著者のセンスが光る作品となっている。
とても惹かれる作品でした!師匠!これからもよろしくお願いします!
学校を舞台にした、少年少女が主役のミステリー。 謎のバランスも少年少女に寄り添っていて「ませた子ども」は謎解きを楽しむだろうし「エンタメに慣れた子たち」も物語の展開自体を楽しめる。 ミステリーといえば、やや文芸寄りになるのでWEB小説内では敬遠されがち、なのですが、その課題に真っ直ぐに向き合った「一つの答え」なのではないでしょうか。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(132文字)