結月 花

特務零課。 死体に寄生する蟲――マガモノを処理する特別捜査官のことをそう呼ぶ。 ヘビースモーカーの橘。 新人の天然男子、水原。 そして右目にマガモノを宿す、夏目。 特務零課の…

素敵な短歌を目にして、私もやってみようと思い立ちました。小学生以来ですし、知識も風情もありません。 でも考えるのは楽しかったです。増やしていけるといいな。 ※推し小説を短歌に…

●あらすじ 中３になったばかりの鈴音は普段からドジばかり踏み、皆にかなり迷惑をかけ、落ち込んでいた。１５歳になったその日も、誰にも迷惑をかけず平凡に暮らしたいと願っていたが、突然…

結城龍斗。 高校二年の彼は、現代世界から転移し、異世界ディアローグを救った勇者、結城龍司と、彼と共に世界を救う旅をした賢者、霊魔族《エルファ》であるエリナの一人息子である。 彼…

作者の小説『ドラグ・ロガーは嘘を斬るー不器用木こりとひきこもり姫に世界は救えるかー』を、三人の声優さんたちに朗読していただいた記録です。 朗読LIVEは現在、現在は１章まで進行…

神様、違う、そうじゃない。 ※ネタバレ注意 【キャラクター設定】 ・見波伊月（みなみいづき）/中学二年生/主人公 幼い頃に父を亡くし母子家庭で育った。そのため、自分で何でもす…

民は食を以て天と為す――この大陸では『美食』が最も強大な力を持つ。 『魯』『川』『粤』『閩』『蘇』『浙』『湘』『徽』、八つの国からなる百味大陸。 太古より民は食を尊び、それぞれ…

ある日ふと考えた。 人気者には努力でなれるかも知れないし、その手の自己啓発本はたくさんあると思う。 でも、逆だったらどうだろうか？ 人に囲まれるより、一人静かに、自分の世界に…

※ネタバレ注意 ◆キャラクター設定 ○フウキ 本名は田村風樹(たむらふうき)。十三歳、男性。本作の主人公。語り手。 現実世界では白嶺(はくれい)共立中学校の二年生。五歳のときに…

　人生十八年と少々、くじ引き当選率ゼロ％、道を歩けば暴漢に当たる。泣きっ面に蜂どころかオオスズメバチの大群の襲撃を食らうレベルでなぜか常に不幸に見舞われる大学生、駿河 凪はついに…

その日、季宮 玲花は没落した。 元・お嬢様は公立中学校への転校を余儀なくされるが悲しきかな浮きに浮いてボッチ街道まっしぐら。やむなく学校レベルを「引き上げる」為生徒会に立候補する…

文学帝王……人々にそう呼ばれた男が死んだ。 セントクルス連合王国。「魔蓄」と呼ばれるブリキの魔法道具が普及し始めたこの国で、私とシャロンは文学帝王の姪、クリスティーナと知り合う。…

「──嫌、でございます」 　男装の女官・碧燿《へきよう》は、皇帝・藍熾《らんし》の命令を即座に断った。 　彼女は後宮の記録を司る彤史《とうし》。何ものにも屈さず真実を記すのが務め…

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

先生×生徒のBLですが具体的なことはありません。悶々としてるけどあれやこれやで壁が越えられない二人のもだもだしすぎ物語

★なごや幻影奇想シリーズ短篇。本作のみでも問題なくお楽しみいただけます。 『共鳴糸エンゲージメント』ラストより数ヶ月後ぐらいのエピソード。 　■　■　■ 　名古屋駅から名鉄あ…

目の前に現れた小さな妖精。シキさんの筋肉を褒め称えて消えた彼女が残した、ちょっぴり恥ずかしくて怪しい術とは……。 本の中に入り、その世界を楽しむことができるという不思議な本屋を…

軍警のベルトランド・リドルは、誰からも恐れられる見た目をコンプレックスに思っていた。 謎の乙女カトラは、役立たずの烙印を押されることを強く恐れていた。 ある春の夜に不思議な出会い…

　作家の千秋と大学生の凪。あれこれややこしい事情を乗り越えた、年も考え方もそれぞれ違う二人。 　のその後を時候にまつわる食べ物や事柄とともにのんびり綴っていきます。 （少し変則…

人間きぬは、天狗の妻である。 記憶もなく、傷だらけで山中を徘徊していた折、義真――通称天狗先生に助けられたのだ。 程なくして二人は夫婦になり、山を下りて帝都へと向かう。 きぬ…

まずは第3話まで読んでほしい！！【読んで笑って！　詰め込みまくりのラブコメディ！】 （ああ、なんて素敵なのかしら！　まさかリアム様があんなに逞しくなっているだなんて、反則だわ！　…

雨宿りした本屋には、不思議な本が置いてありました。 （いい感じにお題が嵌まれば、この世界観で続きを書いていけたらいいなとか思っている） KAC20231参加作品。お題【本屋…

　瑠璃子は名家のお嬢様。傍仕えの執事がいる身分だ。 　突如舞い込んだ複数の縁談に対し、「私は本屋を用意出来た方と添いたいと思います」と彼女は言った。

旅の魔法使いベルナルトとそのお供スズはこれから行こうとする街道が不通になっていることを知り原因を究明すべく街道へとやってくるがそこでまさかの原因を知り…

砂竜。それは賢く気高い砂漠の竜。 彼らと共に暮らす砂漠の民は、砂竜族と呼ばれている。 少年ターリクは砂竜族として生まれたが、弱視を患っていたため、周囲に馴染めないでいた。 そん…

今作品は本編である 「蒼碧の革命〜人魚の願い〜」 https://kakuyomu.jp/works/16817330647742777336 の番外編にあたります。 本編で描…

魔術師ペルクスはある時、獣人と妖精の夫婦から「自分達の子供が欲しい」という依頼を受けた。長年に渡る苦労の末、無事二人の娘カモミールは生まれる。しかし生命の創造は禁忌の研究だとして…

とある月曜日の朝。目を覚ましたH氏は、自身の口腔内右下奥に鋭い痛みを覚えた。そこで17年ぶりに歯科医院に行き、治療をしてもらおうとするが……⁈

芋煮――それは山形のソウル。 太郎は登山中に不思議と遭遇し、天女と古代人のコスプレイヤーと芋煮を作ることになる。 村山から来た天女、庄内から来た古代人――芋煮戦争の火蓋は…

何気なしに描いた自作イラストから思いついた話です。 平凡な男が男に体を売って蝉の夢を見る、そんな話。

「詩は神秘でも象徴でも何でも無い。詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである。」と君は云ふ。――――萩原朔太郎「月に吠える」 　記憶ほど信用できないものはない、と思う…

【本編完結／後日譚「戦乱の章」準備中】 マルシブ帝国第十六皇女アイシャは、地味で臆病者。ひょんなことから洗濯籠に隠れたアイシャは意図せず後宮から連れ出され、天竜（てんりゅう）の…

完璧だった名家のお嬢様、日下葉那は恋をした。許嫁の――父親に。そんな初恋を拗らせた彼女を想うのは、顔だけよく似た『息子』の方。学生の頃は犬猿の仲だった筈なのに。「俺がお前を幸せに…

　何かを予感してしまう女子大生と「そういうタイミング」で行き会ってしまう無精髭の会社員。 　彼の天使のような娘さんをきっかけに、思わぬ邂逅をした二人が、図らずもお互いが必要なタ…

【初出：2017年～2023年】 板野かも主催「匿名短編コンテスト」シリーズをはじめ、各種の匿名短編企画へのエントリー作品をまとめています。

※ふざけています。もう一度言います、ふざけています。悪意は一切ありません。どうか怒らないでください。そんなふざけてないじゃん、と思った方も、怒らないでください※ 文明開化から…

地球に埋蔵された資源が枯渇した未来。とある科学者が絵画からエネルギーを得る技術ＡＥＰを発明したことにより、人類は未曾有の大災害から救済された。 これは、絵画が“芸術としての価値”…

人魚のルゥルゥは人間の少年に恋をしていた。 ある日、浮気者の恋人にジャーマンスープレックスをかけている魔女を見つけ、その恋人の下半身をもらい受ける。 ルゥルゥは、人間の男女の下半…

「昨日助けていただいた銀縁眼鏡です」そう言って、クラスメートの顔をしたそいつが俺の部屋で頭を下げていた。ちょっとした事故で落っこちた銀縁眼鏡を拾い上げた、その恩返しにやってきたの…

眠らぬ町、月光町で起こるドタバタストーリー。見切り発車で始めました

トウム・ウルという空に浮かぶ大きな生き物の上に暮らすトウム・ウル・ネイ。 トウム・ウル・ネイの結婚は、男が女を攫うこと。ただし、攫うと言っても事前に両家打ち合わせてのことだ。 ト…

三つ編みが似合うあの子に、私は憧れていた。 あの子の気持ちも知らぬまま。 ※この作品は板野かもさま主催の企画『#新匿名短編コンテスト・再会編』参加作品です。 https://k…

◇特別賞受賞＠第8回カクヨムWeb小説コンテスト・ライト文芸部門 ⏬書籍版⏬ 富士見L文庫より発売中!! https://lbunko.kadokawa.co.jp/produc…

ちくわ大明神、ファルコン・ランチ、ゴツゴツのアハン！、ばなな……インターネットでちょっと知られたおいしいもの（とは限らない）を幼女と無職が食べ歩く！ 一話完結形式で気まぐれ…

蓮の花咲く湖上に浮かぶ宮殿の主と妃の元へ、輝く女児が大鬼蓮に乗って現れた。女児は二人の姫として迎えられ、サンパギータ姫と名付けられた。しかし妃に実の娘が出来た事を境に、姫は宮殿の…

ビルツ邸の裏庭で、花々が氷下の眠りにつく冬。 記憶喪失のアンナは、美しき地下牢の青年・眠りの君と出会った。一目で恋に落ちた彼女は、他者を寄せつけようとしない青年になんとか振り向い…

「勇亡者さまのラストクエスト」に関する裏話や創作秘話、埋もれていたおまけエピソードの置き場（予定）です。 ギフトのリクエストとして制作したものですが、ギフト主さんが限定公開でな…

古に存在していたという北の小さな島国アイデリア。 狼が祖先であるという伝説を持つ一族が治め、文明に頼らず狩猟を中心とした素朴な生活を守っていたとされる。 しかし、８００年ほど前に…

　読書と酒を愛する青年、ナイツは殺し屋だった。自分の生命を長らえるため、意に沿わないながらも殺し屋となったナイツは、人を殺すと必ず自己嫌悪と罪悪感に悩まされていた。 　ある夜、ナ…

　推し活を創作に活かした有名人といえば、かのドイツ三大Bのひとりに数えられる作曲家ブラームスがいます。 　クララの夫・シューマンが亡くなって以降、なんと４０年もの長きにわたってブ…