概要
空の遊牧民の結婚は男が女を攫うこと 少女はいずれ自分を攫う少年と会った
トウム・ウルという空に浮かぶ大きな生き物の上に暮らすトウム・ウル・ネイ。
トウム・ウル・ネイの結婚は、男が女を攫うこと。ただし、攫うと言っても事前に両家打ち合わせてのことだ。
トウム・ウル・ネイの少女ツェッツェシグ・ウータは、いずれ自分を攫いにくるという少年リクトー・ラッフと顔合わせする。けれどリクトー・ラッフはずっと不機嫌そうな顔で黙っているだけ。
結婚も夫婦になることもよくわからない。そう思っていたツェッツェシグ・ウータは攫われることをどう思うのか。
* * *
このお話は『旅をする』というお話の第六章と同じ舞台ですが、独立した短編としてお楽しみいただけると思います。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935110451
以前に書いた番外
トウム・ウル・ネイの結婚は、男が女を攫うこと。ただし、攫うと言っても事前に両家打ち合わせてのことだ。
トウム・ウル・ネイの少女ツェッツェシグ・ウータは、いずれ自分を攫いにくるという少年リクトー・ラッフと顔合わせする。けれどリクトー・ラッフはずっと不機嫌そうな顔で黙っているだけ。
結婚も夫婦になることもよくわからない。そう思っていたツェッツェシグ・ウータは攫われることをどう思うのか。
* * *
このお話は『旅をする』というお話の第六章と同じ舞台ですが、独立した短編としてお楽しみいただけると思います。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935110451
以前に書いた番外
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい言葉が紡ぐのは、空の上で暮らす、未来の花嫁と花婿の物語。
空に浮かぶ大きな生き物の上で暮らす、ある民族のお話。
それだけでもワクワクするようなファンタジー設定なのに、
この作品は、架空の民族の風習、言語が丁寧に描き出されており、まるで架空の民族トウム・ウル・ネイが現実にいるかのように感じさせます。
ページを開けば、5500文字ほどの短編だと感じさせない、素敵な世界が広がっています。
特に、彼らの話す言葉が美しいです。思わず口に出してみたくなるような。
その美しい言葉が紡ぐのは、結婚する予定である、若い男女の物語。どうやら、花嫁は相手に会っても、結婚するということがよくわからない様子ですが……。
未来の花嫁と花婿がどうなるのか、ぜひ見届けて下さい。 - ★★★ Excellent!!!架空の世界に息づく架空の文化をリアルに感じてほしい
この物語は架空の民族である「トウム・ウル・ネイ」の文化を描いた短編です。
架空の世界が舞台になっているものの、その文化や言語にはリアリティがあり、まるで地球のどこかで慎ましく暮らしているとある民族の日常を覗き見ているよう。見たことはないし、今後も実際に目にすることはないのだけど、彼らの作る「オール・アキィト」や「ツェッツェ(花)」がまるで本当に見ているかのような実感を伴って私達の前に現れます。
トウム・ウル・ネイの少女である「わたし」は旅人の夫婦を見て自らの結婚に思いを馳せます。夫となる少年は無口でムスッとしていて、そんなよく知らない人と夫婦になるのはどういうことなのかまだ「わたし」はわか…続きを読む