概要
ブックワームのソフィーはある日、特別な本の少年セティの所有者になった。
セティはダンジョン「書架」を作った魔術師アンブロワーズの秘密を知っているらしい。アンブロワーズの死の秘密、人の姿をとる本の謎、ソフィーとセティのバトルアクションダンジョン探索ファンタジー。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!気づけばあなたも本の虫。書架の底に潜って不思議な本たちの秘密を探れ!
本の知識を魔法として使用して、書架と呼ばれるダンジョンを探索するという、概要を聞くだけもワクワクする本作。
探索者(ブックワーム)の女性・ソフィーが、書架の創造主の持ち物であり少年の姿をとる本『セティ』と出会うことから、物語は幕を開けます。
本から具現化する力を駆使したバトルシーンは、臨場感たっぷり。
強敵に対しても、それぞれの能力を組み合わせたクレバーな戦法を取るなど、バリエーション豊かで非常に熱く、面白いです。
作り込まれた独特の世界観が目を引きますが、本作の魅力は何と言っても登場人物たちの関係性の変化だと思います。
最初はひたすら生意気なセティですが、彼に対するソフィーの態度が非常…続きを読む - ★★★ Excellent!!!本をめぐる、冒険者たちの熱い物語……!
発想がまず、面白いです。
本に閉じ込められた「知識」を用いて冒険する。「知識」はさまざまな生き物の姿をしており、たとえば「水を操る知識」と「それを具現化した蛙」といった感じで、本から出てきた蛙をテイムして冒険を進めていく、そんな設定です。
で、この「本に閉じ込められた知識」。
もちろん人型も存在して……?
本から出てきた少年と書架のダンジョンに潜ります。本の少年は「知識を食べる」ことで真っ白なページを埋めていきます。そうして「本の少年」に書き込まれた知識はさらなる飛躍を見せて、強化された形で具現化します。
本作の面白いポイントはその発想の他にも、熱いバトル展開が挙げられますね。本を使役…続きを読む - ★★★ Excellent!!!さあて、どの本を連れて書架の渦に飲まれてみようか!
探索者は知識を求めて書架に潜る。
まずは一撃。本好きならこの一節の文章でぐっと心掴まれるはず。
本は異能力であり、探索者のパートナーとしてともに歩み、ともに戦う。
ぐっと掴む、どころの話じゃない。力任せに鷲掴みもいいところだ。
この物語の主人公が手にした本の正体が、そんじょそこらの本とは訳が違う。
これはもう特別にスペシャルだ。 鷲掴みされたハートごとぶるんぶるん振り回される特別なダンジョン探索が始まる。
僕はどんな本を連れて歩こうか。どんな書架に潜ろうか。そんなことを考えながら読むのがとにかく楽しい能力者冒険小説。この本、手に取って損はなしです! - ★★★ Excellent!!!冒険ファンタジーの魅力がこの作品に全部詰まってる!
すごく面白いです!!まだこの作品に出会っていない方はぜひ覗いてみてほしい物語です!
こちらの作品はカテゴリーで言うと「冒険もの」「ダンジョンもの」の作品だと思うのですが、まず世界観の構築がとても秀逸です。
この世界ではダンジョンを探索する者のことを「探索者(ブックワーム)」と呼びます。ブックワームは「書架(ライブラリ)」と呼ばれるダンジョンに潜り、珍しい「本(ブック)」を得るのが生業。そしてブックワームが集めるのは、様々な知識を有するブックです。ブックを獲得すれば高値で売れるだけではなく、その本が持つ特殊な能力を使うこともできます。
要はダンジョンに潜ってレアアイテムを獲得するということな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!全ての本好きに刺さる! 魔術と探索の世界を描いたブック・ファンタジー!
これは偏見なんですが、webでまで小説を読む人って、相当な小説好きだと思います。そういう方って大体は幼少期、ファンタジーをはじめとした児童書を、つまりは本を読み漁る子どもだったと思うのですが、どうでしょう? かつて校庭よりも教室で本を読むのが好きだった貴方、現在も本の虫な貴方、全ての本とファンタジーを愛する貴方たちへ、おすすめしたいのが本作「ブックワームは書架に潜る」です。
本作は魔術と探索の世界を描いた迫力満点の冒険ファンタジー小説です。「ブックワーム」たちが貴重な魔法の知識が詰まったマジックアイテム「本」を手に入れるため、ダンジョンと化した書架に挑む姿が、時に愉快に、時に壮絶に描か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!偉大なる魔術師が遺した本(ブック)は知識を喰らう
入るごとに道が変わる空間――書架《ライブラリ》には魔術が刻まれた本が無数にひそむ。その知識を求め、潜る探索者の一人、ソフィーは一冊の本と巡り会った。
本の名はセティエム・グリモワール――少年の姿に変え、唯一成長する存在だ。
覚悟を胸に白い頁は知識に埋められ、知られざる謎は絡み合い紐解かれいく。
細部までこだわりが埋めつくされた世界観をぜひ味わってほしいです。説明できない自分が歯がゆいぐらいに素敵な世界にどっぷりとはまってください。
主要人物たちも魅力的なのですが、絶対的オーラを持つ敵たちが強い。強すぎます。
アクションも楽しめ、魔術の美しさに魅せられ、胸の高鳴りを抑えられない本をぜひ開い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!チョコレート食べてにんまり!生意気で強くて可愛い最高傑作
ダンジョンものはあまり馴染みがない。なので一般的な作品と比較はできないのだけれど、ダンジョン初心者も臆することなく潜り込んでみてほしい。未経験者も間違いなく楽しめるのを完全保証します!
「書架」に潜り、本(ブック)を探し求める探索者(ブックワーム)のソフィーが見つけたのは、「本の知識を食べて成長する」という、少年の姿をとる特別な本だった。
最高傑作であると宣う少年セティ、登場時はそりゃあ小生意気!まあまあのクソガキっぷりです。そんなガキンチョにも落ち着いて対応し、優しく導いていくソフィーのすばらしい安定感と、同業者リオンの助けもあり、少年は少しずつ成長し頼もしくなっていく。
その成長…続きを読む - ★★★ Excellent!!!真っ白な頁に大切な知識を刻む
書架はダンジョン。本はモンスター。
ブックワームと呼ばれる探索者が知識を求めて冒険する、ワクワクする世界観の物語です。
探索者のソフィーが少年の姿をした本、セティと出会うところから始まります。
初めは可愛げがありつつ生意気なセティ。自分なら本の力を引き出せると独りよがりな言動もありました。しかしいくら強くても探索は一人では上手くいきません。
ソフィーをはじめとして探索者の仲間、街での友達。書架の探索や他者との交流を通して人の世界を知り、学んでいきます。能力的にも精神的にも一歩ずつ成長するセティの姿は応援したくなります。
そして書架での戦闘シーンが熱いです。
相手の力を考察し、対策を構築…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたもブックワームの一人になって、巨大な書架へ飛び込もう!
新しい世界を一から創り出すことに定評のある作者様です。
今作はどんな新しい世界が待っているのかとワクワクしながら連載を待っていた作品でもあります。
まず魔法が生き物って時点でもうすごい。
生き物って言うとちょっと語弊があるのですが、知識を守るために生き物の形となって書架の中に巣を作っている……それが本(ブック)。そしてその本(ブック)――に記された知識を得るために書架に潜る人のことをブックワームと呼ぶ。
ね?
もうこの設定だけで読みたくなりませんか?
主人公はそのブックワームの一人で、ある日一冊の本を手に入れる。それは少年の姿をした本だった。
この少年セティがもう可愛いのなんの!
ちょ…続きを読む