本をめぐる、冒険者たちの熱い物語……!

発想がまず、面白いです。
本に閉じ込められた「知識」を用いて冒険する。「知識」はさまざまな生き物の姿をしており、たとえば「水を操る知識」と「それを具現化した蛙」といった感じで、本から出てきた蛙をテイムして冒険を進めていく、そんな設定です。

で、この「本に閉じ込められた知識」。
もちろん人型も存在して……?

本から出てきた少年と書架のダンジョンに潜ります。本の少年は「知識を食べる」ことで真っ白なページを埋めていきます。そうして「本の少年」に書き込まれた知識はさらなる飛躍を見せて、強化された形で具現化します。

本作の面白いポイントはその発想の他にも、熱いバトル展開が挙げられますね。本を使役する主人公と、本の少年とが協力して戦うその様子は熱くなれること間違いなし。本の少年はまだページが真っ白なだけあって未熟なところも多いのですが、それも「知識」を得るうちに成長します。

これ、アニメで見たら映えるんだろうなぁ、と思いました。
ぜひ受賞してほしい!
そんな一作です。読んでみてください。

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